【朗読】「胡桃(くるみ)の部屋」崩壊寸前の家族の再建を図ろうと、二女・桃子が奮闘するが!?【家庭小説・ホームドラマ/向田邦子】

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【朗読】「胡桃(くるみ)の部屋」崩壊寸前の家族の再建を図ろうと、二女・桃子が奮闘するが!?【家庭小説・ホームドラマ/向田邦子】

[音楽] 今回は向こうだニコの単品くるみの部屋を 朗読し ます くるみの 部屋結婚式は無事に終わっ た我ながらよくやったと褒めてやりたかっ たと言っても花嫁はももこでは ないももこの同僚のりえで あるももこの1つ下だから29歳の花嫁 だっ たもこのやったのは花嫁の親友という役所 なの だ自慢じゃないがやりている役なので慣れ ているつもりだが今日のは少し答え たもしかしたら花嫁の席に座るのはもこか もしれなかったからで ある新郎の関口さんは私たちの編集部では いつも2番手でしたでも私たち女の子には 1番人気でし た二流の大学を出た南坊というのが肩が 張らなくてちょうどいいの です避難してないというところも女に自信 を持たせてくれました 新人の女子社員は若さ で親が良くて土地や家のある女の子は固定 資さで私のような売れ残りは実で迫りまし た自分で言うのもなんですけど私はかなり いい線を行っていたと思いますそうなん ですあの晩残業の帰りに酔っ払った関内 さんがラブホテルの前で私の手をぎゅっと 握った時うわすごい薬力なんてちゃかさ なかったら今日は私が白いベールをかぶっ て花嫁の席にとスピーチしたら広宴の席は どんなことになるか思っただけで体がかた 熱くなってくるがもちろんこれは夕べ スピーチの稽古をする前に頭の中で呟いて みただけで ある実際のももこは去年のくれにスーパー の福引きで当たった分の砂時計を使って 練習し た新郎神父の何よりの理解者という感じの スピーチをせいっぱい嬉しそうに喋って ちょっとした拍手をいたい た嬉しそうに喋っているうちに本当に そんな気持ちになってしまい感動で語尾が 震えてしまっ たこの辺がももこのおかしなところで あろう花嫁はないためをてい たもう1息で30の大大というところで ゴールインできたのだから33駆の時涙を こぼしたのだろうと思った向きが多い らしいがそれは深読みというもので実は 化粧室でちょっとした騒動があったので ある色直しにカ衣装だが打ち掛けを

切るだから発とカだけはホテルの美室で 頼むことにしたが化粧はプロの手を借りず に自分ですることにしてい た進めたのはももこで ある花嫁のりえは服装であっ たメイクの料金たったの1000円よ一緒 に1度だもの私頼みたい な一生に1度だから自分ですべきよ他人に やってもらうと別なになっちゃう から何々すべきというのはももこの口癖で あるそうか なあなたの顔あなたが一番よく知ってるの よ30年付き合った顔を1番大事な日に 他人に任せることないじゃ ない29年よ私 はどっちにしても結婚式上のCMに出て くるような10パ一からげのお嫁さんに なってもいいの私だったら絶対に嫌だ な人の世話を焼いているうちに自分が当事 者のような気になり強引に押し切るのも ももこのやり方なの だ女の身内のないリエのために当日ももこ は朝早くからつきっきりで世話を焼いたの だが微小室で首の周りに白布を巻き パタパタポンポンやっていたりえがあっと 叫んで片手を踊りのようにくるりと ひっくり返して見せ た大変だ忘れちゃっ たまつ毛をカールさせる器具を忘れたと いうので あるもこはふふっと笑いながら自分のバグ からその器具を出して兄弟の前に置いて やっ たこういうことがあるんじゃないかと思っ て持ってきたのよ役に立ってよかっ たリは真っ白い羊のような顔でもこを 見つめ たあんたには何から何までお世話になった わ ねいいから早くしなさい よ口を半分開け鏡に顔をくっつけるように してまつ毛をカールさせていたリエがまた あっと叫ん だ今度の青は前のより深刻で あるリエのまつ毛は固め分そっくり なくなってい たもこの貸したまつ毛カーラーにくっつい て取れてしまったので あるまつ毛を巻き込む部分のゴムが古く なったせいか参加してベタベタしてい た入念にぎゅっと巻いた時にくっついて しまった らしいどうしようこんな顔じゃ出られない わ巨大に泣きした家の背中をもこはどんと 叩い

た私謝らないからね謝ってる暇に地下の アーケード行ってつけまつ毛買って くる微小室を飛び出しながら男ならこう いう時ざまみろと言ってるところだなと 思っ たやっぱり神様はおいでになるのだ人の ものを横取りした人間にはバお与えになっ て いるだがこんなちは一瞬のことであは全力 で駆け出し たもこは付けまつげに右と左があることを 初めて知っ たもこもりえも化粧はあっさりしている方 なのでけ方がよくわからない結局微小室の メイクがかりの世話になってしまっ たおっしゃっていただけばつけまつ毛うち の方にありましたのにと言われたりして 結局もこは祝儀袋に1000円包んで渡す はめになってしまっ たもこはいつもこうで ある人のためにしなくてもいい世話を 焼く一生懸命やりすぎて裏目に 出るその分をさらに引きかぶったりする から損ばかりしている現に付けまつ毛の 代金1500円ももこの持ち出しで あるねえ夜大丈夫かな え付けまつげ取れない かしら特殊なノリだから大丈夫じゃないか なそれとももう夫婦なんだから正直に白女 しちゃった方が後々のためにはいいかも しれないわ よそのくらい自分で考えなさいと答えれば いいものを大真面目に夜の部の相談にまで 乗っているの だ考えればらしい話だがともかく 気持ちの奥に隠しているものを見透かさ れることなく東京駅で新婚旅行に出発する 新郎神父を万歳で見送ることができ た編集部の連中はこれからカラオケバーへ 繰り出す らしい私は失礼するわ夜とある からわざと声を落としてさりげなく言うの がコツで あるまたウにですか結婚式の後は恋人の とこへ寄りたくなるものです かイエスもノーも言わず意味を持たせて目 だけで笑って分かれるやり方もこの頃覚え たそんなわけでもこは今ウス谷駅のホーム に座って いるやりきれない気持ちになった 時張り詰めていた糸がプツンと切れそうに なった 時もこはウス谷駅のベンチに座りに 来る恋人なんているわけが ないいるのは歩いて10分ほどのところに

若い女と一緒に住んでいる父親で あるもこの父親が家を出たのは3年前で ある中所の薬品会社に勤め片で通っていた 父で ある母親も子の弟と妹家族5人贅沢な味は 知らなかったが暮らしに不JUすることは なかっ たところがある日いつものように出勤した きり父親は帰ってこなかっ た徹夜麻雀や外発などする人間ではなかっ た 事故を心配して次の日勤め先へ電話した 母親は一月も前に会社が倒産していたこと を知らされ たお父さん弱み見せない人だった から2日酔いでも口を抑えて会社行く人 だった から会社潰れたって言いにくかったのか ねお母さんが行けないのよ二言目には お父さんを見なさいって立てまるんだもの お父さん後に引けなくなっちゃったの よ親子喧嘩をしてみても後の祭りであっ た父親からはみつたってもうんともスとも 行ってこなかっ た母親は毎日少しずつ痩せていっ た思いあねたもこは父の部下だった続を 訪ね た自殺も考えられるしやっぱり捜索願いを 出した方がいいんじゃないでしょう か流行らない喫茶店だっ た冷えたコーヒーには膜が張ってい た父親より一回り下だからもうすぐ40の 続きは立て続けにタバコをふかして から三田村部長は生きてますよ 言いにくそうに呟い たうすのゴミゴミした路上のアパートに 住んでいると いうどうしてそんなところに叫びかけた もこの口を封じるように続木はタバコの輪 と一緒にもう一度呟い た1人じゃないんです よ続木の後ろにルノワールの絵がかかって い た安物の複製だっ たコロコロに太った胸元をはけた若い女が ぼんやりとした顔でこっちを見てい た額が少し曲がって いる年は356かなお田屋と言っても屋台 に毛の生えたような死者らしいんですがね そこのママをしている人だそうですよ ルノワールは確か女中を奥さんにした人 だこのモデルがその人 かしら頭のてっぺんの薄くなった初老の画 が女中部屋に呼ばに行く図柄がチラチラし た老がの顔が父親そっくりになって

いる桃子はそのアパートに連れて行って ほしいと頼ん だ行かない方がいいと思うな男にはメツと いうものが ある三村部長は人一倍それの強い人だし 表沙汰にしないで時を待つ方が履行じゃ ないです かアパートの場所を知っておくだけだから 絶対に中へ入らないからともこは 食い下がっ たお父さん血圧高い方だし満々一の時 死に目ぐらいには会いたいわ 仕方がないという顔で続木は伝票に手を 伸ばし たかなり年代もの木造モルタルアパートの 前に立った時はもう日が暮れてい た玄関に小学校のような大きな下駄箱が あり土間には子供の運動靴やサンダルが 散乱して いるさあ行きましょうという風に肩を叩く 続きの手を振り払って建物横手の人1人 やっと通れるほどの空き地へ歩き出そうと した 時とっつきの部屋のガラス窓が開い た男の手首が伸びて窓に干してあった女物 のブラジャーと下履きを取り込んで いる お父さん目隠しの板で顔は見えないのだ からあの時どうこう言ったのか自分でも わから ない下着を引っ張りこんでガラス窓は音を 立ててしまっ たごめんくださいごめん ください大きな声で叫び目隠しの板を叩い ているもこを続きはひっぺがすようにして いった今日は 帰ろうもこは続木の胸に飛びつくとおでこ を揉むようにして荒い息を沈めた 帰りに振り返ったらガラス窓の内側には色 の冷めたカーテンが惹かれてい た一丁こる場合もこは必要以上に張り切る ところがあっ たその家はあったのだがその晩からさらに 拍車がかかっ た戦闘体制に入れるという実感があっ た 目黒駅を降りるとももこはうへ公衆電話を かけた受話気を取ったのは中学3年の妹 洋子だっ た晩御飯食べちゃっ たお姉ちゃん待ってたんだけどお腹空いた から今食べようって言ってた とこよかったとっても嬉しいことがあった からお姉ちゃんうを奢るから待っててよ 嬉しいことって何よ食べながら

話す父親が食卓に並ばなくなってから 食べるものは目に見えて粗末になってい たうじなど久しぶりのことで ある月給でも上がったのか い母親はお母さんはいいのにもったいない と言いながらそれでものろのろと口を 動かし 大学二郎の弟け太郎はあくて書き込んだ ものだからつっかえたりしている妹がなん だか気味悪いな夜中に1日真住なんていう のやだからねと驚けたところでもむ子は わざと容気に切り出し たお父さん元気だったの よ皆の橋が止まっ た仕事見つかったら帰ってくるつもりじゃ ないかな 母親がうじを下に置い たどこにいる の下町の 方下町 だってお父さん1人じゃないんだって盛大 に口を動かしながらもこはクククと笑って みせ た女の人と一緒にいるらしいのよお父さん 今まで脇目も振らずまっすぐ一本道歩いて きたででしょ会社潰れたんでびっっくりし てひょいっと横丁へ曲がっちゃったのね 挫折した時浮きやなんかしてる人の方が 抵抗力あるわねうちのお父さん免疫がない からもこは会話が途切れて空白ができた時 の母親が心配であっ た気真面目でこれといった趣味もなく家計 を切りもりして夫に 尽くし子を育てあげることだけで高年期を 迎えようとしている母親はそれでなくても 愚痴っぽく情緒不安定であっ た女の人は小さなおでん屋のママさんで ある ことお父さんはおでんが好きだったから めえたかなとふざけたりしながらもも子は 母親のうじを覗いてい たウナは母の1番の鉱物で ある残らず食べてくれればあはは大丈夫だ なんとか切り抜けて行ける だろうお母さんも頭に来るだろうけど お父さんに急回やったと思って乗り込もう なんと思ったら負けだからみんなで元気 出してまとうじゃない の後から考えればこざかしい言い草としか 言えないがその時は真剣だっ たお番チでいいかい母親がポツンと言った 普段の声で あるうじは空になってい たあれうにおばんちゃは行けないんじゃ なかったかなバカだねうなぎに梅干だよ

食べ合わせ は笑った母親が急に立って台所へ駆け込ん だえずく声にもこが立って行くと母親は 流しに捕まって会いでい た食べたものは綺麗に戻してい た何も健太郎や洋子の前で言うことない じゃない か口元からよだれの糸を引きながら母親が もこを睨ん だもこは母親が上三博ガだったことに 初めて気がつい たごめんねいつか分かることだと思っ てお母さんにだけ言うのは分かっていた けれどそうするとどうしても話が深刻に なり陰気になる逆上してお前そこの場所 知っているんだろうさあすぐ連れて行って おくれということになりかね ない帰っていけないと思ったの よこれからは嫌なことはわざと大きな声で 面白そうに言うから ねそうしないと切り抜けていけないと思う のよ そんな気持ちを込めて母親の背中をさすっ てやっ たもこの手を振り払うようにして母親が 呟い た お母さん一生懸命尽くしたと思うけど ねお父さん何が服だったん だろうその一生懸命が行けなかったんじゃ ないのと言いたかっ たこのうちには言うもあの分からん人間が いる ないつだったか夕食の席で父親がこういっ たことがあっ たそういった父親がおよそユーモアとは縁 のない面白くもおかしくもない人間だから もむ子はおかしくなったが台所から醤油を 持って入ってきた母親は聞き捨てになら ないという感じで無になっ たお父さんそれ私のことです か何もお前だって言ってはしない よじゃあ誰なんです かまあいいじゃない かよくありませんよはっきり言って ください なくどいなそういうのをユーモアがないっ て言うん だはめから見ればこれもモアのだろうがし の父がうへ帰るのが疎ましくなった理由は この辺にあるのかもしれないという気がし た母親は行き届いた女だっ た生理聖統が好きでいつ誰にどこの 引き出しを開けられても恥ずかしくないと 言ってい

た家も一円の間違いなくつつけるが日常半 でも曖昧を嫌がりきりコビをつけないと気 が済まないというところがあっ た着物の気つけなども襟元をゆったり着る ことができずキュっと詰めてきてい た父と一緒に暮らしているお田屋のママと いう人は喫茶店で見たルノワールの絵では ないが襟元のしどけなだらしのない女では ないかと思っ た茶の間には不安そうな弟と妹の顔があっ た母親がもう一度切なそうな声でえづい たその骨ばった背中をさすりながらもこは 自分の中の色々なものを諦め たもう一息なんとかすれば実りそうな 恋女らしい おしゃれ決算の時の帳簿のようにこの日で 回線を 引こう弟を大学にやらなくてはなら ない夜学というハデに苦しんだ父親を見て いたから健太郎だけは石にかじりついても 昼間の大学を出して やろうよこにもお金の苦労をさせずに高校 生活を送らせ たい大丈夫お姉ちゃんがつい てるもこは少し驚けてゴリラのボスのよう にどんどんと自分の胸を叩いてみせ た幸せは歩いてこないだから歩いて行くん だ ねももこはそれまで水前寺きよなど鼻も 引っかけなかった衣装も歌い方も泥くさい と馬鹿にしてい ただがすぐにも社宅を出なくてはならない 公団住宅の申し込み外れたので安い アパート探し印鑑照明を取りに行くなどと いう時にドシや井上陽水ではどうにも異性 が良くないの だかとのぺちゃんこな靴に履き替え胸を 張っていし歩く時には水前寺記憶が1番 いいことが分かったので ある1日1歩3日で3歩3歩進んで2歩 下がるその通りの3年間だっ た獅子婦人とちと 猛進大音とイノシシを1日起きにやってい たももこは職場にも父の家出を言わなかっ た前よりも笑い情報になっ たよく笑いキビキビと働くもこに対して 編集部の連中は何かいいことでもあるん じゃないのと噂し た泊まりがけでや海水浴に行く場合ももこ だけ行かなかっ た私は ちょっと意味慎重な含み笑いをして チョコレートなどを差し入れて仲間に入ら ないのであるこれも三村さんは付き合っ てる人がいるらしいという噂になって

跳ね返っ た恋人のいる女の子は親に対しては会社の 旅行として2人だけの別のところで月や 海水欲をしてくるもので あるだがこれはもこのさやかな共栄心で ありプライドであっ た毛玉の出た古いセーターを着る時は楽し そうに笑ってきた方が惨めでなかったから だ少しでもおかしいものを見つけたら 笑える時に笑っておきたいと思った から笑って自分を励ましたいと思ったから である 思わぶりに笑って旅行に行かなかったのは 費用が惜しかったから だ遊ぶ暇があったら母親の手伝いをして 要塞の内食の裾かがりをした方が いい全てが発泡塞がりであっ たいつまで待っても父親は帰ってこなかっ たもこは勤めから帰ってアパートの窓が 見えてくると自分たちの部屋だけ明りが 暗いように思え たドアの前で大きく深呼吸をしてただいま 勢いよく中へ入っ た甘いものの好きな母のために安いケーキ や雨の包みを下げて帰ることもあっ たいい知らせを持って帰れない代わりに 温かいものか甘いものを抱て帰りたかっ た口を動かしている時だけは母親の愚痴を 聞かずに済ん だ食べ物で口封じをしたせいでもない だろうが母親はよく食べるようになっ たどちらかといえば食の細い方だったのが 悔しいと言っては冷蔵庫を開けもう お父さんなんか帰ってこなくてもいいよ 夜中にビールの小瓶を開けるようになっ た1年も経つとこの頃の帯は短くなったね というようになったが帯が短くなったので はない母親が太ったので ある弟の健太郎は母のミシの音を耳線で 防ぎながら受験勉強に励み二流ながら大学 の工学部に合格し た理科学の他は全く物知らずな人間で ある若さぎの付け焼きを食べていてえこれ 若さぎっていうのかびっくりして いる俺若さぎっていうからさの若いのかと 思ってたと いう今までにだってこれ食べたことあった じゃないの知らすのでかくなったのだと ばかり思ってたという具合で男と女のキ など相談するだけ無駄だっ た講義をやりくりしてアルバイトに励み姉 を助けようという気働きもない代わり学生 運動だの女の子との付き合いで曲がったり しないのが取りえで ある妹の洋子も頼りにならなかっ

たやっと高校生の女の子だから仕方がない が頼りにならない以上にこの妹には目の 離せないところがあっ た出損ないと言ってしまうと身も蓋もない が少し緩んだところが ある欲しいとなると見境がなくて子供の 自分よく柏屋の店頭のアイスクリーム ボックスから2つ蜜取り出してはうちへ 持って くる母親が金を持って謝りに行っ た金親の後について行ってしまい警察沙汰 になったこともあっ た学校の成績も軍を抜いて悪かった もらってくれる人があったら誰でもいい 間違いを犯さないうちにお嫁にやらない と父親も母親もそう言ってい たこの妹に対してお手本となるためにも もこは貧困法制であらねばならなかっ たもこにとってたった1つの息抜きは父の ことを聞くために続木と会うことであった うすにはどういうつもりなの かしら初めの1年はお父さんと言ってい た次の1年はあの人になり3年目に入って う伊谷と呼ぶようになって いるうぐいすに ね続の方ももう三田村部長とは呼ばなく なってい た半年ほどは失業していたが外し系の制約 会社に食を見つけ暮らしの方も安定して いる らしいもこが父のことを切り出すといつも タバコを出して火を つつける桃太郎がついてるから大丈夫だと 思ってるんじゃないか なもこのことを父はよく桃太郎と言ってい た この子が男だったらという気持ちも入って いたかもしれ ない随分ひねたもも たろ本当に桃太郎だよな犬猿生地を供に 連れてよく頑張った よ白い八巻閉めてねよくやったな偉い よ続きに褒められると胸の奥が左右でも 飲んだようにあったかくなる 何もかも掘り出して位抜けたって言いたく なる時ある だろう押すだけとかいう魔法便があるそう だが続木がまさにそれであっ たちょっとした年来の一言でたいなく熱い ものが上に上がってくるので ある続木からは月末になると必ず編集部に 電話がかかってきた 今晩空いてるかなもし都合良かったら例の 件で相談し ましょう電話口の言葉もいつも同じであっ

た霊の件というのは父親のことだが本当に 相談が必要だったのは1年目までで ある父親のアパートは続木と相談でもこも 知らないことにしてあったのだが母親が どうでも教えてもらいたいと続木の新しい 勤め先に乗り込んだり初めの1年の間には かなり高ぶった一幕もあっ たもこ自身も母親とは別に父と2人だけで 話したいと仲介を続きに頼んだがいずれも 不成功に終わっ た合わす顔が ない申し訳ないが死んだと思ってくれ 2つの答えが続きを通じて交互に帰って くるだけだっ た家族に乗り込まれるのを恐れるのなら 住まを変えれば良さそうなものだが父は ウス谷の最初のアパートを動かなかっ た一緒に暮らしている女のやっているお 田屋がすぐ近所にある らしいあれは父がうを出て半年目だっ たろう か今日こそ直談判しようともこは続きにも 内緒でうへ出かけたことが ある夕方近くだったが駅前の大通りを 曲がろうとしたところで父と出会って しまっ た父は小さなスーパーから買い物のかを 抱えて出てきたところだっ た棒立ちになったもの花咲でジャンパー姿 の父も立ちすくん だ古びて雨になった塔の買物かごからは ネギやトイレットペーパーがはみ出してい た家にいた時は下着1つ自分で買ったこと のない父だっ たもこは飛びついて買い物かをひっ たくろうとし た私が持つから 父は渡さなかっ た目だけは泣き出しそうだったがむっとし た顔をしてすごい力で籠を抱き込むともこ を振り切り赤信号に変わりかけているのを 無視して横断歩道を向こう側へ走っ た通りの真ん中にサンダルを片方を落とし たが取に戻っては来なかっ たサンダルはヘプ履きと呼ばれるエジ色の 女もだっ た2代目か3代目の車の腹の下に吸い込ま れるのを見届けてもこはそのまま歩き出し た運の駅前から続木の勤め先に電話をして 呼び出し たもこの方から電話をしたのは後にも先に もこれ1回で あるその晩初めて続木と2人で酒を飲ん だそれまでは喫茶店でコーヒーだったが その晩からは食事と酒を続きが奢るのが

習慣になっ た酒だけではない続木の前で涙を見せたの もその晩が初めてだっ たお父さん仕事はしてないの かしらの会社に務めたんだがそれがどうも イチらしくて ね女の世話になっているということなので あろうもこはもう父は帰ってこないだろう と思っ た娘にあんな姿を見られたからには体でも ダメにならない限り戻ることはありえ ない私間違ったことしたの かしらそそんなことはないももこさんいつ も正しい よでもなんか逆逆へ行ってしまうな私の すること は続木が笑い釣られてもこも笑っ た笑いながら背中を丸めてミシンを踏んで いる母の姿を思いお天気雨のように大粒の 涙をこぼしてしまっ た1度弱いところを見られてしまうと道が つくというのかあとは涙を見せることも さほど恥かしいと思わなくなっ た月に1度あってちょっと涙ぐんだりする ことが楽しみになってき た続木の前に座ると気持ちが柔らかくなっ ているのが分かっ た固くよっているものを脱ぎ捨ててい た負け戦を覚悟で砦を守っているけなげな 部隊長の役も役に立たない犬猿生地を連れ て鬼大治に向かっている桃太郎もお休みに して育児のない生き遅れの女の子に戻る ことができ た好きなものを 上がり月球のほとんどを家形費にしている ことを知って続木はいつも美味しいものを ご馳走してくれた 元気でいるらしい よまここまで来たら生還するんだ なももこが頷いて相談はこれでおしまいで あるこないだの話どうした翻訳やってる なんとかって男に誘われたって 話ああれはもういい の私よか彼にぴったりの女の子いたから 紹介したわちょうど試合の切符2枚手に 入ったからそっちへ回しちゃっ たなんだまたポン引きやってるの かその方が気が楽なんだ もの私そっちの方の才能あるみたいよこっ と目星つけて当てなうと途中でこじれても 絶てうまくまとまる みたい続木は黙ってももこのグラスに ビールをつい た この人にはみんな見られて

いる自分の引きずっている経るの重さそれ が原因でドタン場になって惨めな思いを するくらいなら初めから降りた方が一層 気持ちが いいそう言い聞かせてサバサバ振る舞って いるうちに習いせいとなってしまっ たももこさんは中途半端だから行けないん だどういう意味です か絶世の美人ならどんなにももちゃが逃げ たって人殺しした親父さんがついてたって 男は追っかけてくるそりそう だどうしようもない不美人ならもっと謙虚 にいい加減のところで下手に出て手を打っ てるももちゃんは住人並みだから1番始末 が悪い な図星だったからももこも大きな口を開け て笑ってしまった 住人並といえば続木もその口であっ た見かけも才能も懐具合もどれを取っても 中の中に思われ たつさんってあはないんです かないね子供の時 からなんだかつまん ないあだ名のある人間の方が少ないよ ラッシュの電車に乗ってみましたてこら あだ名のなさそうなサラリーマンがつり革 にぶら下がって揺られてる からそういえばうち のお父さんと言いかけてもこは言い直し た家族もあだ名はない みたい続木にビールを継ぎながらさらりと 尋ね た続木さんの奥さんあだ名 あるあれもない なああだ名のない普通の妻にあだ名のない 普通の2人の 子供普通の縦売り 住宅3年の間に続木がぽつりぽつりと喋っ た中身をつなぎ合わせるとおよその検討は ついてい たあだ名のあるのはももちゃんだけだ よ桃太郎 かだんだん似合ってきたみたいだ なその通りだなと 思う仕方ないわだって私ご飯の時お父さん が座っていた席で食べてるんです ものいつ頃からそうだったのか今は 思い出せないのだ が丸い食卓で父のとろだけポツンと開いて いるのが嫌でごく自然に間を詰めている うちにもこが父の席に座るようになってい た ご飯を予想順番もももこが1番先になっ た大将に関わらず何か決める時は皆が自然 にもこの目を見

た台風接近のニュースを聞くと懐中電灯の 電池入れ替えときなさいよと母に命令し た観光総裁に包む金額を決めるのももこだ た弟や妹だけでなく母親にまで意見をする ようになっ ためそめそしたって帰ってこないものは 帰ってこないのそんな暇があったら眠るか 働くかする こと何々することというのは出ていった父 の癖で ある弟の健太郎が大学に合格したと もこは弟だけに夕食をおっ た社用で1回行ったことのある豪華な ステーキハウスへ連れて行っ た自分はサラダだけにして弟には分厚い ステーキを取って宿屋をあげ仕上げにバー を一軒奢るつもりでい た家族全員となると懐がたまらないがこう いう場合昔の父親のやりそうなことをして やらないとかわいそうな気がしたからで あるところが健太郎はステーキは食べたく ないと いう俺胃の調子が悪いからハンバーグが いい な癌として譲ら ないハンバーグなら何もこんな高い店へ 来ることはなかったのにと中腹になって いるところへ肉の皿が来 たハンバーグに目玉焼きが添えられて いる不にデパートの食堂で見た情景を 思い出し た若い婚姻風の父親と中学生の息子が ハンバーグを食べていたのだが皿が運ばれ てくると父親は自分の分の目玉焼きの君の ところを四角く切って息子の皿に移したの だ あれが父親の姿なんだ わもこはあの父親と同じように君のところ を四角く切り健太郎の皿に乗せ た健太郎はびっくりして姉の顔を見ていた がうるんできた目を見られないように慌て て舌を向い てあの時の少年と同じように黙って2つ分 の君を食べ始め た父親の役をやっているせいかもこは玄関 の真ん中に靴をおっぽり出して脱ぐように なっ た歩く時外股になったような気が する続木にそれを言うと声を立てて笑っ た内股の桃太郎なんて聞いたことない な気持ちが 悪い大きく笑ったはずみに肩が触れ合っ た酒入っていたせいか続木ももこも慌てて 体を引くことをしなかっ たその晩珍しく酔った続木は桃太郎の歌を

歌ってくれ た祖母がよく歌っていたという昔の小学 小家で ある桃太郎さん桃太郎さんお腰につけた キビ団子1つ私にくださいな 続木はバーのカウンターに置いたもこの手 の子を軽く叩いて調子を取りながら歌っ たくださいなというところで手を重ね しばらくそのままにしてい たもこはそっと手を引こうとし た続木は2番に移っ たやりましょうやりましょうこれから鬼の 生物について行くならやり ましょう歌い終わりにはまた手を握るよう にし た行きましょう行きましょうあなたについ てどこまでもケになって行き ましょうもこは体が熱くなってくるのが 分かっ た続木の欲しいというキビ団子は私のこと なのだろう かキ団子をもらったらあなたについてどこ までも嫌いになってやるという意味なので あろう か毎月1回会うことは昔の上司の娘に 対する道場というよりもっと別のものに 育っていたの かそういえばももこも今日あたり鈴木から 連絡がありそうだなという日は立ての下着 を着てきて いる父の相談という名目でお互い気持ちを ごまかしてきた がこれは合びきだったのかもしれ ないこの3年の間に育てれば育ちそうな恋 をもこは自分の手で積みとってき た他に恋人がいるようなふりをしてゆりを 見せて他人に声を譲ったこともあっ た分けしりぶって自分に関心を示した男に 女の子を 取り持ち中がこじれると仲裁役まで買って 出 たそれでもいじけずにどうやらやってこ られたのはうちのため母やテマのためと いうこともあるが月に一度気心を許して 話せる続木の存在のせいかもしれなかった 続木は目を つりまた一番に戻って低い声で歌って いる初めてウス谷の父のアパートへ行った 時のように胸に飛びついておでこを揉む ようにしたらこの人はどうする だろうあの時のように背中をさするだけ かそれとも もっと別のところへ私を誘うのだろう か3年も桃太郎をやったんだもういい加減 くびれて

いるもこになってこの人の胸にもたれ かかり たい不に縦売り住宅の間取りが見えてき た入ったとっつきが8畳のダイニング キッチン奥が6畳のの夫婦の部屋風呂場と トイレ2階が世上半二間の 子供部屋続木のうで あるピアノの置き場所も近頃での悪いと いうプロパンガスのボンベの位置も見た ことがあるみたいに 見えるこの人には祭司が いる内食のミシンを踏んでいる母の顔がに 浮かん だ誰よりも頼りにしている長女がよりに よって祭祀のある男 とそれ はうを出た父親を認めることに なる他人の夫を奪った父の女を許すことに なる母親は逆上し て父が出ていった直後やったようにガスカ を加える騒ぎに なる もこは手を 引き体を離し たあと1 年健太郎が大学を出るまでは頑張らなくて はなら ない同じところを繰り返していた続木が 歌詞を思い出したらしく続きを歌い始め たそりゃすめそりゃめ1度にせめて攻め 破り潰してしまえ鬼 がし面白い 面白い残らず鬼を攻め伏せてぶんどり物を えんやら やババ歳ババ剤お供の犬や去る生地はいん で車を縁やら やそういう日は来ないような気がするが 桃太郎だけ逃げて帰るわけにも行かないの で ある八幡宮の形代は神感としてい た日曜の昼下がりで ある勇しある親しらしいがテイが行き届か ずかなり荒れて いる無人の社務所の汚れたガラス窓に子の 心を求める紙が張ってあっ た買い物がてら内食の仕立物を納めに行く 母と一緒にうを出て通り道にある八幡宮へ もこもついてきたので ある母は賽銭箱に100円玉を放り込むと 大きく柏手を打っ た元々細かいたちだったが父が内を出て 収入がなってからは一層しまり屋になって い た賽銭はあげたところで10円玉と思って いたのでもこはびっくりしてしまっ

た母は長いこと祈ってい たもこも手を合わせながら母は何を祈って いるのだろうと思っ た父の帰りであろう かそれとも父と一緒に暮らす若い女の不幸 であろう かも子は神にではなく母に詫びたいことが 1つあっ た母にも続きにも内緒で父と同居している 女のお田屋を覗いたことがあったからで ある母には場所を教えず絶対に行くな言っ たらお母さんの負けよと言っておきながら 父と自分たちの運命を狂わせた人の顔が見 たくて我慢ができなかっ た駅裏の横丁にある小店だっ た湯気で曇ったガラス戸を細めに開ける と いらっしゃい異性のいい声がした意外で あっ たカウンターの内側に立っているから 間違いなくその人なのだろうがママという より掃除フという方がぴったりであっ た年よりも吹けたお城池のない顔は驚けた 女漫才師という感じだっ たくんだ色物のブラウスに地味な カーディガンを羽織りスカーフで髪を ひっつめに縛って いる女1人なのであっちも意外だった らしくすいませんいっぱいな の7人も席のカウンターにはローム者風の 男が目しに並んで いるいいんです また意味にならない挨拶でもこがガラスド をめかけた時急に女があと言っ た急に真面目な顔になりスカーフを取って 辞儀をし たおでん鍋に頭がくっつくほどのひどく 切実な儀だっ たももこを知っている頭の下げ方であっ たルノワールの絵の女でもグラマーでも 悪女でもない人だっ た背負い投げを食わされたような奇妙な 気持ちで帰ってき たそのことは母にうめたかったが続木との ことで埋め合わせをしたような気持ちだっ た あの時溺れていたら母を一番に悲しませて い た続木はさりげなく帰って行ったがあの晩 のことが原因で自分から離れていくことが あったとしても仕方が ないうちのために自分は曲がることはでき ないの だ気持ちがめげそうになったら今までも そうしたようにウス谷駅のベンチに座って

気持ちを沈めるば いい父に対する怒りや恨みは3年の年付き でだいぶ風化はしているがまだおじない ぐらいの利き目は ある母親が小さく2つ手を叩い た3年前に比べると別人のように太った母 は太ったせ決めが細かくなっ た俯いた襟元がこもれ日に光って妙に女 らしい一は顔にも物越にもやつれと恨みが 滲んで我が親ながら浅ましいと思った時期 もあったがそういえばこの半年ほどは ゆったりとしてき た諦めて離婚届けにイをしてもう一度別の 人生を歩いてみるのもいいんじゃないのと 機嫌のいい時に言ってみようかなともこは 母の襟足を眺め た母が何を頼んだか知らないが100円の 再戦は全く利き目がなかっ た弟の健太郎がうを出たので ある前からミシンがうるさいと言って 友達のところへ試験勉強に行ってい た友達というのは男だとばかり思っていた が女だったので ある徹夜の勉強は外発だっ た卒業するまで待てないのかいと言った 母親に俺1人分の食費が助かっていいじゃ ない か本と着替だけ持って出ていったというの で あるは体が震えるほど腹が立っ た大学の教室前に待ち伏せして弟を捕まえ 引きずるようにして肛門前のレストランに 連れ込ん だ自分時を外れていたせいか店は空いてい た注文を聞きに来たウェイトレスにもこは ハンバーグ2つ上に目玉焼きを乗せて くださいと頼んだ け太郎と目がぶつかっ たあんたあの日のことを忘れたのと言って やる代わりに現物を突きつけて やる期たいものも気恋も諦めて父親代わり を務めた3年をあんたはどう思っているの そう叫びたかっ た目玉焼きを添えたハンバーグが来 た太郎はを取ると2年半前に姉が下たと 同じように君を四角く切って姉の皿に置い た返せばいいってもんじゃないの よけ太郎は黙ってハンバーグを細かく切り 始め たしたことを恩に着せるつもりはないわ よあんたにかけた者の分返してくれって 言ってるんじゃないの よ私はけどお母さんがかわいそうだって 言いたいの よそうか

なそうかなってあんたそう思わない のフォークを置くとけ太郎は姉の顔を見 た人の心配する間に自分のこと考えた方が いいんじゃないか などういう 意味みんな適当にやってるんだよ 渋谷の八校前で待ち合わせをした健太郎は 同じく八校の前で人間顔の母を見つけて びっくりし たもっとびっくりしたのはそこに父が現れ たことだと いう父は何も言わず先に立って同元坂を 登って 行く2歩遅れて母もついて いく悪いと思ったんだけどついて行ったん だそし たら健太郎は言いおんで下を向い た2人は連れ込みホテルへ入って行っ たいつ頃なの それ半年ぐらい前か な風船に針で穴を開けたように体中の空気 が抜けていくのが分かった もこはその足で美容院へ飛び込んで髪を 切っ たセットの代金を染み3年前からパーマも かけずにいた髪は肩の辺りまで伸びてい た何かしないと気持ちの収まりがつか なかっ たこのままの気持ちを母にぶつけたら どんな言葉が飛び出すか検討がつかなかっ たからで ある 仰向けに寝て髪を洗ってもらっていると 改めて腹が立ってき た半年前と言えば覚えが ある母が身の回りを構うようになり内職 中間で離婚した人たちの身の上相談を 持ちかけられていると言っては外出する ようになった時期で ある外で父と会っていたのだ 父がうちにいた頃よりももっと女らしく なっ たこれでは母の方が愛人ではない か私はこの3年何をしてきたの だろう人生はワンツーパンチ女だてらに 父親気取りで舞台長みたいな顔をして号令 かけて おかしくて涙が出てき た女としての本当の気持ちを 封じ込め身も心も固くよって過ごした3年 だっ たくるみ割るくるみの中に使わぬ 部屋いつどこで目にしたのか忘れたがもこ はこんな俳句を読んだ覚えが ある確か読み人知らずとなっていたが

気持ちの隅に引っかかっていたので あろう甘えも嫉妬も人一倍強いのにそんな もの生まれつき持ち合わせていませんと いう顔をしてい ただが薄いまく1枚向こうに自分でも気の つかない本当の気持ちが住んでい た 今から気がついてももう遅いのだろう か実りはもうないのだろう か渋川に包まれた白く脂っぽいくるみの実 は母の襟足で ある父がうを出ることをしなかったら母は 痩せたギスギスした女として一生終わった に違いない ふっくらと太っていいと父に会に出かけて いた母は今使わぬ部屋に新しく足を 踏み込んで いる濡れた髪に美容子がハミを当てている 思い切って耳の下で切り落としてもらっ た頭の地肌にピタリとくっついたおかっぱ は子供の頃へ日本で見た桃太郎とそっくり であっ た今回のの朗読はいかがでしたかそれでは また次回お楽しみ [音楽] [音楽] に

💬バブル前の1980年頃の東京を舞台に、生真面目で不器用な二女・桃子が、
リストラで失踪した父の代わりに一家を守ろうと奮闘する。
やがて、それぞれの家族の悩みが一つ一つ明らかになっていく―。

結婚し家庭を築き、それなりの幸せを掴んでいるように見えた夫や妻が、
家庭とは別のところで「心を熱くするもの」を得ようとして、もがく姿を描く。
ごく平凡な生活人の心のヒダを巧みに浮かび上がらせて、読者の感動をさそう。

🔷今回は、向田邦子 の『📍胡桃(くるみ)の部屋』を朗読します!🔷

【主な登場人物】
三田村桃子 ---- 主人公。三田村家の二女。よつば出版勤務。
三田村忠 ----- 桃子の父親。頑固で厳しい。
三田村綾乃 ---- 桃子の母親。
三田村陽子 ---- 三田村家の三女。喫茶店でアルバイトしている。
三田村研太郎 --- 三田村家の長男。大学生。
三田村咲良 ---- 三田村家の長女。清水咲良。
清水和夫 ----- 咲良の夫。忙しく商社で働いている。
清水あいこ ---- 和夫と咲良の娘。
山口リエ ----- よつば出版の編集者。桃子と同期入社。
塚本大輔 ----- よつば出版の編集者。
大沢亮司 ----- よつば出版の編集者。
恩田節子 ----- おでん屋の女将。化粧品の訪問販売員。
都築実 ------ 桃子の父親・忠の部下。
都築貴子 ----- 実の妻。
都築美穂 ----- 実と貴子の娘。
桧山智広 ----- 医者。礼子の息子。
桧山礼子 ----- 智広の母親。
福原あゆみ ---- 料理人。

📌目次
00:00:00『オープニング』
00:00:29『しおり1』
00:16:29『しおり2』
00:31:31『しおり3』
00:58:38『しおり4』
01:06:02『エンディング』

👩🏻向田邦子(1929年 – 1981年)
東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。
テレビドラマ脚本家、エッセイスト、小説家。

ホームドラマ作品の脚本家として現在も知名度は高く、『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』『あ・うん』といった人気作品を数多く送り出した。
著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。

1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」で第83回直木賞を受賞。
1981年 台湾旅行中、飛行機事故で急逝。(享年 51歳)

【関連ワード】
藤沢周平, 邪剣竜尾返し, 臆病剣松風, 暗殺剣虎ノ眼, 必死剣鳥刺し, 隠し剣鬼ノ爪, 女人剣さざ波, 悲運剣芦刈り, 宿命剣鬼走り, 酒乱剣石割り, 汚名剣双燕, 女難剣雷切り, 陽狂剣かげろう, 偏屈剣蟇ノ舌, 好色剣流水, 暗黒剣千鳥, 孤立剣残月, 盲目剣谺返し, たそがれ清兵衛, 山本周五郎, 宮部みゆき, 池波正太郎, 鬼平犯科帳, 司馬遼太郎, 竜馬がゆく, 向田邦子, 松本清張, 横溝正史, 江戸川乱歩, 赤川次郎, 西村京太郎, 夏木静子, 村上春樹, 東野圭吾, 綾辻行人, 湊かなえ, 角田光代, 小野不由美, 浅田次郎, 阿刀田高, 宮本輝, 時代小説, 歴史小説, 推理小説, ミステリー, サスペンス, フィクション, ノンフィクション, sf, 恋愛, ロマンス, 童話, 絵本, ドラマ, ラジオドラマ

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【朗読】「銀河鉄道の夜(前編)」著者晩年の傑作ファンタジー!【童話・哲学的フィクション/宮沢賢治】
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👉https://youtu.be/I-Mxl7ODJFc

【朗読】「サキ傑作集」怪奇と不気味が支配する世界をかいま見るものは、思わず背筋が寒くなる!【怖い話・サスペンス・児童文学/サキ】
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【朗読】「ロマネスク」無頼派、新戯作派と呼ばれ、現代まで読み継がれる傑作短篇!【ユーモア・フィクション/太宰治】
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【関連リスト】
🖊️向田邦子
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🖊️宮部みゆき
👉https://youtube.com/playlist?list=PLSr72dsO_usWy_iVbjgmCy8EjYhIBSuvU

🖊️小川洋子
👉https://youtube.com/playlist?list=PLSr72dsO_usVBc9FlxEU75m1X3EXjniLb

🖊️長野まゆみ
👉https://youtube.com/playlist?list=PLSr72dsO_usVRh8m6joubZpYhuSizeR3v

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#朗読 #胡桃の部屋 #向田邦子

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