ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ第3戦 ブレーブス6―2フィリーズ ( 2026年10月1日 アトランタ )

先発して好投したブレーブス・カー(AP)
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シリーズ突破の立役者は無名の左腕だった。ブレーブスは1日(日本時間2日)、本拠地で「ワイルドカードシリーズ第3戦」を戦い、フィリーズに6-2で勝利。3日(同4日)からのドジャースとの地区シリーズに駒を進めた。
ポストシーズン常連の強豪を勝利に導いたのは、「セブン―イレブン」店員や映画館勤務の経験がある苦労人でポストシーズン初登板となったレイ・カー投手(32)だった。
カーは17年にドラフト外でマリナーズと契約。21年にパドレスにトレード移籍し、翌年にメジャーデビューを果たした。24年にトミー・ジョン手術を受け、25年は登板なし。今季、8月16日にメジャーに昇格し、翌17日に2年以上ぶりにメジャーのマウンドに戻った。レギュラーシーズンでは9試合、勝敗なしも防御率1.47と好成績を残した。
その“地味”な男をワイス監督は同シリーズ1勝1敗で、負ければ終わりの大一番に「オープナー」で先発起用。すると左腕は3回1/3を1安打無失点の好投で指揮官の期待に応えた。その姿に、イニング途中で役目を終えてマウンドを降りるときは、大観衆からのスタンディングオベーションも降り注いだ。
カーはアマチュア時代に不遇の時代を過ごし、生活苦から脱却するため「セブン―イレブン」のバイトや、映画館で勤務した。その苦労人が、ポストシーズン初登板で快投し快勝に貢献。「夢物語」の主役となりチームに役立った。
試合後にシャンパンファイトに参加した32歳は、コンビニバイトからスタンディングオベーションを浴びるまでに至った道のりを聞かれると、「最高だ。言葉にならないけど、本当に楽しかった。夢見ていたことが現実に起きて、まだ処理しきれていないよ」と声を弾ませた。
起用したワイス監督も興奮気味。「今夜の投球で、レイ・カーの名は世間に知れ渡ったはずだ。それだけ価値がある投球だった。彼は素晴らしい物語の持ち主で、不屈の精神を持っている。以前にも言ったが、彼はこの場にいることに心から感謝しており、今夜の挑戦をとても楽しみにしていた。見ての通り、全く動じていなかったね。まるで10年目のベテランのような落ち着きで、驚異的なスタートを切ってくれた」と左腕を称えていた。
