【ショートドラマ】「闇に光」1話 佐野史郎、大沢健主演【クトゥルフ神話】
クトゥルフ神話を原案としたショートドラマ「闇に光」第1話
2-1話 3/14(土)公開予定
2-2話 3/14(土)公開予定
3話 3/21(土)公開予定
アブジェクトホラー制作集団「よろずず」より
yorozuzu.com
主演:佐野史郎、大沢健
企画・制作:よろずず
Producer / Planner : 吉岡大輝(シニスケープ)
Director(監督) : 川延幸紀
Writer(脚本):畑中翔太
Producer / Assistant Director / Online Editor(プロデューサー / 助監督 / オンラインエディター):波多柾之(TICKET:)
Production manager(プロダクションマネージャー):小沼歩海 (TICKET:)
Dop (撮影監督):若月海都(TICKET:)
Camera (撮影) :吉田悠太 玉貴 州統
Lighting(照明): テリーマン(ヒカルンデスLLC) 村上不比等
Sound Recording(録音・音声) : 渡部雅人
Stylist(衣裳):中島エリカ
Costume coordination(衣裳協力):イキジ
Hair & Make(ヘアメイク) : 吉野舞
Set Cooperation(美術協力):Shutoca
Location(ロケ):畏怖 咽び家(オバケン)
Advisor(アドバイザー):ホドウ(東大特撮研)
Design(デザイン):神戸雄平(PERIMETRON)
Song(主題歌):南壽あさ子
Executive Producer:小竹克昌(Mewgull)
■佐野史郎氏コメント
・縦型ドラマについて
映画館のスクリーンを前に、体を包むような音に身を預け、物語の世界に没入する喜びは、何にも変え難い。あるいは、美しい装丁の書物に刻まれた活字を追い、ページを繰る喜びも同様に。
けれど、インターネットが世界を覆い始めてから、コンピュータが、ネット社会が、あらゆるものを飲み込んでいき、映画や書物が直に体に触れる機会は、加速度的に失われていっているように感じられる。紙の書物や映画館など知らないという人々が現れるのも時間の問題なのだろうか?
一方で、「デジタルは苦手だ」という年老いた世代もいなくなるのかもしれない。万人がスマホやタブレットを手にし、1日のとてつもない時間を、そこに費やしているのだろう。
掌の小さな長方形には、過去の映像や物語も詰まっている。
AIによって生み出される技術ともあいまって、残された現実の画像が改竄されたり、虚偽が事実として広まり、後世に伝わってしまうことも少なくないだろう。
けれど、文字が生まれてから…否、口伝によって残された現実の物語でさえも、古来、時の権力者たちや国家などによって、また、個人においても、闇の世界に光が当たらぬよう秘されてきたのかもしれない。
逆に言えば、虚構の物語の中にこそ、それが虚構ゆえに、闇の世界が真実ではないという防波堤のもとに、事実起きたことや真実を露わにすることもできるのだ。
そうして神話は残り、虚構の物語の向こうに真実が現れる。
ラフカディオ・ハーン〜小泉八雲が綴った『果心居士の話』は、掛け軸を携えて仏の教えを説く妖術師の居士の物語だが、その居士は現実世界から掛け軸の絵に描かれた虚構の湖へと去っていった。
虚構と現実の転倒…そこにこそ、これまで知らされることのなかった真実が描かれているに違いない。
妖しの世界の掛け軸が、今は掌のスマホの縦型の画面に重なって幻想世界が現れる。床の間に掛けられる縦型の掛け軸モニターがあったなら、きっと味わい深く、また贅沢なひと時となるのだろう。薄いモニターフィルムを表装した掛け軸の実現を望む。
・クトゥルフ神話について
1970年代初頭、高校生の時に創元推理文庫『怪奇小説傑作選』や、『幻想と怪奇』という雑誌で知った幻想怪奇作家、H・P・ラヴクラフト。そしてクトゥルフ神話。おそらく地球の旧支配者たる邪神たちの体系を広げることなど、ラヴクラフトは当初、目的とはしていなかったに違いない。だがその後、オーガスト・ダーレスやロバート・ブロック、ロバート・E・ハワードなど、その作品群に触発された作家たちによって、彼が生み出したクトゥルフ神話体系は広がって行き、現在に至る。
知る人ぞ知るといった存在だった怪奇作家が、21世紀に、ラノベやゲーム、アニメの世界で幅広いファンを世界的に獲得することなど、出会った当時は想像すらしていなかった。
だが、アメリカでの熱狂的なラヴクラフティアンの存在や、これまで発表されてきたホラー映画への影響が、日本でも徐々に知られて行き、その後も映画化やドラマ化もされ続けている。
そして今、ショートドラマとして、あらたな表現形態に挑むこととなった。
神話はすべからくそうかもしれないが、クトゥルフ神話の魅力は、人類がこの世に現れる前からの、つまりは、人類が神の存在を感知することのなかった時からの、最も古い神々の物語であるというところだろう。つまり、クトゥルフ神話の神々は、あらゆる神々、あらゆる宗教を飲み込む、名状しがたき存在なのだ。
三文小説扱いの、見下されるような怪しげな、あきらかにありもしないような物語は、それゆえ、その世界に身を置けば体が解放され、感受性が開かれ、却って超常的な現実感に襲われるのだ。
そこに抗うことなど、何ものもできるはずなどない。
・「闇に光」について
ラヴクラフトの「ピックマンのモデル」から着想された物語とのことで、物語を運ぶ男は、画家から小説家に設定が変えられているが、その構造を踏襲するかのようにして、表現と現実が入れ換わり溶け合うような世界が、何気ない会話で紡がれているので、素直に語り合えば自ずと世界は見えてくるのだろうと感じた。
短い時間で、どれほど描かれていない世界を想像させるか、己の気配をどれだけ消すことができるのか、難しい世界であるとも。
■大沢健氏コメント
・縦型ドラマについて
縦型ドラマの参加は、私にとって初めての経験でした。
観る側がある種の心の準備というか、構えることなく日常の中で手軽に観られるという特徴があります。
そしてSNSなどが発達した現在、縦型で見る映像の方が臨場感を感じることもあります。
縦型で撮影することの意味、可能性に関しては今後とても楽しみです。
・クトゥルフ神話について
クトゥルフ神話については、今回ご一緒した佐野史郎さんの造詣の深さに感心致しました。
なので私はそこまで知識は及びませんが、神話ということで考えた時に自分とどういう関わりがあるだろうか。
私の場合日本の神話、いわゆる古事記に基づいた神様に手を合わせ、祈りを捧げることがあります。
神話なので、これもそのような神は存在しないと言ってしまえばそれまでです。
でも私は、八百万の神がいると信じた時にその神は存在し生きていると信じています。
なので日本の様々な神話には、畏怖の念のようなもの抱いてます。
神話よりはずっと身近な話ですが、私は劇場には神様が宿っていると信じています。
公演中に失敗や怪我などがないようにその神様にお願いをし、もし普段と違うことやハプニングが起これば、もしやその神様の仕業かと思ったりもします。
そういう身近な神の存在は、救いと恐怖が一体となって私の日常の中に共存しています。
・「闇に光」について
『闇に光』は、違和感という点に何気なく通ってきた糸が、その点と線に気づいた時に一気に糸を引っ張られ絞られるような緊張感を感じました。
虚実の境界線は人それぞれ違ったりします。
どのように感じていただくか、私としても楽しみです。
#ショートドラマ, #アブジェクトホラー, #ホラー短編
2件のコメント
平成はドラマっ子でしたが最近ドラマをあまり見ていなくて、佐野史郎さんも大沢健さんも何だか懐かしいし嬉しい!更にクトゥルフ!次回以降も楽しみです✨
画面が明るいのに、やんわりと不気味な感じが好き。