ドラマプレミア23「妻を引退します」(毎週月曜夜11時06分)で、“完璧な妻”の仮面を脱ぎ捨てて“修羅の女”へと変貌する主人公・鮎川穂奈未を演じる朝日奈央インタビュー【後編】。笑顔がトレードマークの朝日が、どんな復讐の鬼を演じるのか? 大きな転機となったテレ東深夜のバラエティ番組「ゴッドタン」や恩人であり師であるバカリズムとのエピードをお送りする。

【前編】では、本作への意気込みやW主演・新川優愛の印象、自身も13歳でモデルデビューした彼女ならではの仕事への取り組み方などを聞いた。

【動画】朝日奈央×新川優愛W主演「妻を引退します」第1話&第2話見逃し配信中

バラエティで開花!バカリズムは「中学時代の恩師みたいな」

朝日奈央、バカリズムは「中学時代の恩師みたいな存在」W主演ドラマで“修羅の女”へ変貌「妻を引退します」第2話より

――2017年、朝日さんの存在を世に知らしめたのが、「ゴッドタン」(毎週土曜深夜2時10分)で放送された「野呂朝日プロデュース王決定戦」。野呂佳代さんとともに、産休に入る松丸友紀アナウンサーの代理MCにも就任しました。

「にゃんこスターさんの完コピなどいろいろやらせてもらったあたりから、“お笑い”に厳しい関西の番組や深夜のバラエティに呼んでいただくようになって。芸人さんにも少しずつ顔と名前を認知してもらえるようになりました。

まず、あの企画に呼んでいただけたことが嬉しかったですし、野呂さんと2人でお互いにめっちゃ練習して収録に臨みましたし。今こんなにフィーチャーしていただけるようになったのも『ゴッドタン』の、あの回のおかげだと思っています」

――照れや恥じらいをかなぐり捨てて、全力でやりきったことで笑いを超えた感動を生んだ伝説の回です。

「“全力でやりきる”ということに関しては、枡野さん(バカリズム)の教育のおかげです。『アイドリング!!!』では『若いからって、“恥ずかしい”とか“できない”とかないんだからね』と、バラエティ番組での立ち振る舞いを教えてくださって。“照れて中途半端に終ったら許さない”じゃないですけど、プロ意識というものも、緊張感のある空気を通じて伝えてくださいました。

番組のスタートは20年近く前ですから、パイ投げとか虫の恰好をしてお台場にいるとか、今考えたら全然、意味の分からない“ザ・平成”な企画ばかりでしたけど(笑)、やっててよかったなと感謝しています」

――ほかにもバカリズムさんの教えで印象に残っていることはありますか?

「アイドリング!!!を卒業した後“爪痕を残さなきゃ!”と、あえてトゲのある言い方をしていた時期があって、軽く炎上したこともあります。そうしたら、久しぶりにお会いした升野さんが『なんか最近、口悪くなった?』と気づいてくださって、『そのままじゃ続かないから』とおっしゃってくれたことで“このままじゃダメだ”と本来の自分を取り戻せました。

だから、枡野さんは中学時代の恩師みたいな――10代の私にとって『アイドリング!!!』は部活のような存在だったので、顧問の先生のような存在ですかね。今、毎日大変だけど、この練習が合っているのか、今後にどう繋がっていくのか、若いから分からないじゃないですか。それを分かりやすい言葉でキチンと伝えてくれて、卒業後も節々でお会いして。がむしゃらにやっていた時代を思い出させてくれる人生の師です」

――先の「野呂朝日プロデュース王決定戦」では、①フレッシュさが足りない、②キレとノリが足りない、③男子からの人気がないという課題を克服するべく、さまざまなお題にチャレンジしましたが、克服できました?

「(笑)いや~、その時は克服しましたし、やりきった手応えもありましたけど、男子人気というのは今でも正直、微妙ですかね。アイドル時代からずっとそうなんですけど、人気とか応援というよりは、そっと見守ってくれる、温かいファンの方が多いイメージです(笑)」

俳優の仕事を前向きに考えるようになったのは?

朝日奈央、バカリズムは「中学時代の恩師みたいな存在」W主演ドラマで“修羅の女”へ変貌「妻を引退します」第2話より

――バラエティの仕事が軌道に乗り始めた頃のあるインタビューで、「女優業もあり?」との質問に「ない、ない、ないです」と全力で否定されていましたが……。

「(笑)そう言ったと思います。バラエティでやってきて、そこも全然まだまだなのに“そっちの畑に行っていいのか?”と。アイドリング!!!を卒業して迷っていた頃、舞台に何度か出演させてもらったことがあって、演技というものの難しさを知っているというのもあります。まず、台本を覚えるところから始まって、まるでその人になったかのように泣いて笑ってセリフを言う。俳優のみなさん、天才じゃないかって思っていたので」

――そこから俳優の仕事を前向きに考えるようになった理由は?

「せっかくお話をいただいているのであれば、気持ちにお応えしたい。失敗したら恥ずかしいとか、できないとか言い訳をせず、挑戦してみるのもありなんじゃないのかなと思えるようになってからは、“やってみよう!”と前向きになりましたね」

――過去には「切り替えが早いタイプ」とも。そうした性格もあったのでしょうか?

「自分と向き合うのが好きなタイプなんですよ。去年、友達に勧められてジャーナリング(※思考や着想、心の動きを一定の時間内で書き留める“書く瞑想法”)を始めたんですけど、“日によってこんなに考えが変わるか”ということがひと目で分かります。よく言えば切り替えが早い。悪く言えば忘れやすいのかもしれません。読み返してみると、最初は自信がなかったり、やってみて落ち込んでいることもあるんですけど、そこからの立ち直りは確かに早いです」

――「ゴッドタン」で切磋琢磨した野呂佳代さんは、瞬く間に俳優としての階段を上り、師匠・バカリズムさんは2027年度前期のNHK連続テレビ小説で脚本を。これまで関わってこられたみなさんがドラマづいています。

「おふたりとも本当にすごいですよね。そうやって頑張っている姿を見て私も刺激にもなります。できるのかできないのか、迷っている暇はないというか。今回の『妻を引退します』もそうですが、“そんな時間があるくらいなら、まずやってみろ!”という感じでした」

――デビューから来年で20年。仕事との向き合い方はどう変わりました?

「10代~20代前半はいただいたお仕事をがむしゃらに頑張る、それだけしかできませんでした。20代の後半くらいからは心の声もちゃんと聞いて、自身に問いかけて。答えを出せるようになって。それからはやりがいも感じるようになりましたし、自分に無理して疲れることがなくなりました。30代は、より自分と向き合って対話して、フラットな気持ちで物事を決められている気がします」

――30代に入り、いい意味で肩の力を抜いて肩の臨む復讐劇「妻を引退します」。朝日さんが見せる新しい顔を楽しみにしています。

「原作の面白さももちろんありつつ、ドラマならでは、映像ならではの表現にも期待してください。

あと個人的には“こんな朝日奈央もいたのね”と思っていただけるよう、毎週見たいと思っていただけるよう努力しますので、応援よろしくお願いします!」

――来年は“人生の師”バカリズムさん脚本の朝ドラですが、出演もありますかね?

「いやいやいや、そんなおこがましい。ないです、ないです! (オファーが)あったらすぐ顔に出ますし(笑)、枡野さんも一定の距離感を持っていてくださるので、そこはないと思います。そもそもお互い連絡先も知りませんし、収録が終わったら枡野さんはそそくさと帰られるし、本当に本番だけのお付き合いなので。その絶妙な距離感が私には心地いいですし、いい緊張感のままバラエティ番組でお会いしたいですね」

――もしオファーがあったら?

「もし枡野さんよりオファーをいただくことがあれば全力でやらせていただきますが、私から出させてほしいということはありませんね。これまでと同じように、ドラマのお話をいただけたらお引き受けして。それがたまたま枡野さんが書かれた脚本で――ということであれば、求められていることに精一杯お応えします!」

ドラマプレミア23「妻を引退します」(毎週月曜夜11時06分)は、「TVer」にてリアルタイム・無料見逃し配信、「ネットもテレ東」で見逃し配信。「U-NEXT」、「Lemino」 にて見放題独占配信!

番組アシスタントを務める「ゴッドタン」(毎週土曜深夜2時10分)も、最新回を「TVer」、「ネットもテレ東」で見逃し配信!

【プロフィール】
朝日奈央(あさひ・なお)
1994年4月21日生まれ、埼玉県出身。2007年にファッション誌「ラブベリー」でモデルデビュー。2008年から2015年まで、アイドルグループ「アイドリング!!!」15号として活動。卒業後は「ゴッドタン」(テレビ東京)アシスタントに就任。現在は「ひるおび」(TBS)、「スクール革命」(NTV)、「人生最高レストラン」(TBS)のほかバラエティー番組、俳優モデルなどマルチに活躍。

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