世界No.1スター、トム・クルーズと、アカデミー賞最優秀監督賞2年連続受賞のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督という、“異色タッグ”が実現した最新作、映画『DIGGER/ディガー』。このたび、本作のプロモーションのため、主演・プロデューサーを務めるトム・クルーズと、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が来日し、プレスカンファレンス、ジャパンプレミアなどが行われた。

【1日目(2026/10/5)】プレスカンファレンス

ジャパンツアー初日となる10月5日(月)には、トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督を迎えて、プレスカンファレンスが開催され、メディアからの質問に答える形で、トムと監督が最新作を語り尽くした。

この日会場を埋め尽くした記者たちを目の前に、満面の笑みを浮かべたトムは「アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督とともに、ここに来られて大変光栄です。温かい歓迎をありがとうございます。心から尊敬するイニャリトゥ監督とは、常に仕事がしたいと思っていました。監督はこの映画に9年間携わり、私は2018年から関わってきました。この映画をつくることができて光栄ですし、また最高のキャストやスタッフらたちとともに、そして最も独創的な監督と、自分も一緒に創り上げることができて大変光栄です。この映画を作っている時から、監督と一緒に、このようにみなさまと共有できることを夢見ていました」と語り、イニャリトゥ監督も「今トムとともにここに立てていることが夢のようです。日本は、いつも来るたびに喜びと幸せを感じる場所です。東京国際映画祭で初監督作『アモーレス・ペロス』(2000年)で東京グランプリ&最優秀監督賞、(2022年には)東京国際映画祭 黒澤明賞を受賞しました。20年前の10月には、『バベル』の撮影で5ヶ月日本に滞在しましたが、監督人生の中で最も美しい思い出です。いつも愛と楽しい思い出をもらえるのが東京です。世界トップのキャスト、スタッフ、プロデューサー、そしてこの作品にかけてくれたスタジオとともに作ることができた作品を、携えてやって来ることができたことを大変光栄に思います」と熱く語りかけた。

まずはプレスカンファレンスの司会を努めた関根麻里から、本作でトムが演じたディガー・ロックウェルという役柄について、「この役柄をどのように発見していきましたか?」と質問されると、トムは「まず脚本を読んで、監督にどうやってこんなことを思いついたのか?と聞きました。仕事をする時にはまず脚本を読んで、役柄の見た目から、監督が達成したいことの全てをまず理解します。そして、自分がどのように貢献できるかというところを見出していきます。映画の全ての部分で思慮深く、フィルムメーカーとして素晴らしい演出で、監督が手作りで細部までこだわって造り上げました。進行していく中で、そのアクセントを、ユーモアとドラマに、どう伝えていくのか。自分の演じているキャラクターを、どのように自分が準備すればいいのか、探求すればいいのか。この映画の製作の瞬間全てを味わいたかったんです」と語り、自身にとって新たな挑戦であったことを明かした。一方、長年構想を温めてきたイニャリトゥ監督も、本作について「9年前、本作の企画の話が始まりました。当時、現実から距離感を感じていました。語られていることの方が現実のように感じてしまうような感覚がありました。そして、それぞれにとってのリアリティも変わってしまう。そして、他のものに語られるリアリティを信じてしまったり。なので、最初のタイトルは「Blah blah blah(なんとかかんとか)」でした。これは特に内容のないおしゃべりの擬音で、誰かがストーリーを語ることによってものの見方が変わってしまう。言語というものが人にインスピレーションを与え、そして、現実への架け橋ともなることもできますが、現実というものの見え方を壊すこともできる。それがディガーの一番得意とするものです。この前提があって、ストーリーを作り始めました。そして9年かけて完成しましたが、それだけ複雑な題材だったから、そして、それには強いキャラクターが必要だったからです」と打ち明けた。

初タッグとなった現場を、トムが「イニャリトゥ監督の作品は全て、そして何度も観てきました。細部にこだわった監督の作品からは何かを得ることができます。監督と撮影で時間をともにできたことはとても幸せでした」と振り返ると、イニャリトゥ監督も「トムはリハーサルを何ヶ月も前からしてきて、セットは全て厳密に作り上げて、全てが物語を語れるような画をつくっています。照明も非常に大事で、リハーサルで光も決めながら、トーンを見つけていきました。風刺というのが一番難しくて、コメディすぎるとシットコムになってしまって、楽しいかもしれないがそれはこの映画ではありません。一方で、リアルすぎるとユーモアが失われるかもしれず、非常に微妙なラインが求められます。トムのあのメイクには6時間かかりますが、トムとしては役を見つけるためにもリハーサルでもメイクをしていて。頭が剥げていてアクセントもあるあのトムの姿にみんなが慣れてしまって、ある日トムの姿でスタジオに来たときはスタッフみんながトムだ!と驚いたこともありました」と語った。

そして後半は、事前に作品を鑑賞した記者陣から鋭く熱のこもった質問が飛んだ。今年で俳優人生45年を迎えたトムだが、俳優人生の中でも本作は一番の長台詞だったのではないか?と尋ねられると、トムは「最も長く、それだけではなく肉体的にも動きも多くて、とても楽しい経験でした。ただ唯一の問題は、もう一度やりたくても監督が『これでよし』と。『これでいいの?』と聞いても、『これでいいんだ』と言われてしまったことです。台詞を覚えるのは簡単で、ただ暗記するだけ。ただ私たちがやっているのはそれではなくて、私たちはコミュニケーションを、監督が指揮者で、役者はジャズの演奏をしているのような形で作り上げていきます。何を伝えているのかというのをともに探求しています」と笑顔で回答。

また、トムが「この役を演じられるようになるまで40年かかった」と語る独創的な役作りについて、撮影中に一番驚かされたことを聞かれたイニャリトゥ監督は、「トムは本当に懐が深いです。本作は腕利きの役者が揃っているので、お互いの信頼が必要でした。現場の雰囲気をトムが背負っている、トムが決めていると言っても過言ではありませんでしたが、トムはトム自身もよく笑い、周りを笑顔にし、まるで人生のオリーブオイルのようでした。彼が一番プレッシャーを感じていてもおかしくないのに、人によってはストレスを抱えてしまってその辛さが周りに伝わってしまうこともあるのに、彼はそうではありませんした」と絶賛した。

最後に、本作でトムが演じるディガー・ロックウェルの、あの姿を始めて観た時のことを聞かれると、トムはイニャリトゥ監督に「初めてあの姿になった時、(メイクルームに)一緒にいたよね、覚えている?」と語りかけながら、「一緒に鏡に映った姿を見て、とても楽しかったです。待ちきれなくて、これはすごく楽しくなると思いました。このメイクはドラマチックすぎる、コミカルすぎるなど試行錯誤したのですが、とても楽しい作業でした。色々な動きをリハーサルでしてみて、役者として、自分の体と声を理解しなくてはいけません。鏡を見ながら、どうすればコミカルなのか、どう動けばドラマチックなのか。とても楽しい作業でした」と振り返り、プレスカンファレンスは終始熱気と笑顔に包まれたまま、幕を閉じた。

【2日目(2026/10/6) ①】ジャパンプレミア

20周年を迎える“トムの日”10月6日(火)に、トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督を迎えて、ジャパンプレミアが開催された。

東京・銀座のKK線(旧東京高速道路)という前代未聞のイベント会場には、抽選で選ばれた幸運なファン約700名と数多くの取材メディアが殺到。ポスターやトムグッズを携えた熱量の高いファンが詰めかける中、特設ステージに颯爽と登場したトム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。集まった観客に向けてトムが笑顔で手を振ると、会場からは割れんばかりの大歓声が巻き起こり、会場のボルテージは一気に跳ね上がった。まず2人は、ステージの奥に65メートルに続くレッドカーペットへ移動。希代の大スターと世界的巨匠の共演に熱気は最高潮に達し、歓喜のあまり号泣するファンの姿も多数見られた。トムは終始笑顔で応え、ファン一人ひとりとの握手や会話、写真撮影に応じるなど神対応を連発。日本のファンのトムへの、またトムの日本への愛の深さを改めて実感させる、感動的な交流が繰り広げられた。

再びステージへと登場したイニャリトゥ監督がまず「ワールドツアーの最後の地である日本で、この瞬間を皆さんと一緒に過ごせて嬉しいです。この『DIGGER/ディガー』という作品をやっと皆さんにお届けできる、やっと観ていただけるということにこれ以上ないほどにワクワクしています。今の世界の不条理さを反映し、非常に人間的で、今こそ観て欲しい作品です。若い世代の方にも笑いながら楽しんでいただき、考えるきっかけになったら嬉しいです。監督人生でもベストと言える素晴らしいパフォーマンスを、トムが見せているので、『うわあ、やられたな』となると思います」とコメント。

続いて、トムが監督から「トムにも想いを語ってもらいましょう」と呼びかけられると、「今日はお越しいただきありがとうございます。イニャリトゥ監督と一緒にこの作品をお届けることが待ち遠しかったです、夢が叶いました。監督は唯一無二の方で、人としても素晴らしいです。この作品を観ていただくと分かると思いますが、何世代も語り継がれるような作品だと思います。私自身映画が大好きですが、この映画のように独創的な、また感動的な作品はこれまで作ったことがないと思っています。今日というこの日に、この場に立つことができたことが、とても光栄です。いつも温かく歓迎してくれることに感謝しています。美しい文化があり、芸術がある日本は素晴らしい国だと思います。そんな日本にイニャリトゥ監督というアーティスト、愛する友人である彼ととともに来ることができて嬉しいです。日本の皆さんにぜひ映画を観ていただきたいです」と本作について熱く語った。

さらに、この日駆け付けたファン、そして日本のファンに向け、「ここにいることが嬉しいです、また日本を恋しく思うと思います。皆さんの人生を今日ここで共有してくれて、映画の愛を分かち合ってくれて、私は、監督と私たちは、皆さんのために映画を作っています。皆さんの姿を今日観ることができて、嬉しかったです。日本を、そして皆さんを、心から愛しています」と、『トムの日』に日本にいられる喜びと、深い日本愛と日本のファンへの愛を語った。

【2日目(2026/10/6) ②】舞台挨拶

大熱狂のレッドカーペットイベントに続き、同日夜にはTOHOシネマズ 日比谷にてトム・クルーズとイニャリトゥ監督が登壇する舞台挨拶が開催された。本イベントの模様は全国353の劇場へ生中継され、一足早く本編を鑑賞できる機会とあって、会場および全国の映画館は大きな期待感に包まれた。

盛大な拍手に迎えられて登場したトムは、直前にKK線で行われたファンとの交流について「知っている友人たち、そして新しくお会いした皆さんに温かく迎え入れていただき、本当に美しい時間でした」と振り返り、「こうして映画館でも皆さんとお会いできて嬉しいです!」と満面の笑顔を見せた。続いてイニャリトゥ監督は、「この映画は、持てるすべてのハートを注ぎ込み、10年の歳月をかけて作り上げた作品です。トムが“変身”を遂げる姿を目の当たりにするのも素晴らしい体験でした。本作は現代という時代や人間を描いており、今観るべき意味や風刺、そしてユーモアに富んだ作品となっています」と作品への深い思いを明かした。

さらにトムは「皆さんはこれから、非常に独特な映画体験をすることになります。イニャリトゥ監督が成し遂げたことは尋常ではなく、あらゆる要素が異彩を放っています。登場人物や物語の構成・構造、脚本、キャスト陣の演技、そして私が演じたディガーのメイクアップに至るまで素晴らしい出来映えです。音響や楽曲もこだわり抜かれており、鳥や動物の鳴き声を実際に音楽として組み込んでいます。劇中に登場するミニチュアもすべて手作業で作られたものであり、監督は10年をかけてこれらを築き上げました。ストーリーテラーとして、映画監督として唯一無二の彼に、私は絶大な敬意を抱いています」と熱弁。加えて、「本作はイニャリトゥ監督が集結させた精鋭スタッフの手によって作り上げられたものであり、私の映画人生の中でも最も重要な体験となりました。私自身にとっても未だかつて見たことのないキャラクターである“ディガー”を、イニャリトゥ監督の演出のもとで演じられたことを心から光栄に思います。皆さん、準備はいいですか?」と笑顔で呼びかけると、客席からは大きな歓声が巻き起こった。

また、イベント当日である10月6日が「トムの日」であることに話題が及ぶと、トムは「とても美しい体験です。幼い頃、世界中を巡ることを夢見ていました。初めて日本を訪れた際、この国の文化や芸術、歴史、そして人々を愛さずにはいられなくなりました。このような記念日を設けていただいたこと自体、いまだに信じられず、当時の幼い自分を思い出します。私は皆さんのために映画を作るという夢を生きており、生涯その思いを抱き続けています。名声や賞のためにこの仕事をしているのではなく、創造する喜びのために打ち込んでいるのです。皆さんが与えてくださったこの人生を生きられることに深く感謝しています。映画製作への愛は言葉では表現しきれませんが、日本に自分の記念日があるなんて、なんと素敵で夢のようなことでしょう! 心から感謝します」と感無量な様子で熱く語った。

さらに、ここでトムとイニャリトゥ監督に直接想いを伝えたいスペシャルゲストとして、映画『国宝』の李相日監督がサプライズで駆けつけた。『DIGGER/ディガー』のロゴがあしらわれた特製花束を手渡すと、トムおよびイニャリトゥ監督とそれぞれ熱い抱擁と固い握手を交わした。トムは李監督を見るなり「彼はとても偉大な映画監督。『国宝』は素晴らしい映画で大好きです。私の友人である渡辺謙も出演していて素晴らしかった」と手放しで絶賛した。トムと李監督といえば、かつてロサンゼルスにてトム自らが特別上映会を主催し『国宝』を現地でお披露目するなど、国境を越えた深い縁を持つ二人。李監督は「世界中の映画人の尊敬を一心に集めるお二人とお会いできて光栄です。『国宝』でトムさんとご縁ができたことは今でも信じられません」と感動を口にしつつ、「当時は伝えられなかったのですが、トムさんに『国宝をぜひイニャリトゥ監督に見せてください』と言い忘れてずっと後悔していたので、今回直接言えて本当によかったです(笑)」とはにかみながら明かした。これに対しトムが「もう伝えましたよ!」と笑顔で返すと、イニャリトゥ監督も「トムは情熱的に『国宝』の話をしてくれていました。ただ、『DIGGER/ディガー』は1か月ほど前に完成したばかりで、まだ観られていなかったのですが、今週拝見する予定です。プライベートでプレミア上映をしますよ!」と力強く宣言。さらに「李監督が同じ映画監督の仲間として駆けつけてくださり、本当に嬉しい。こうして素敵な関係を結んでワールドツアーを締めくくることができ、感無量です」と歓迎した。

一足早く本作を鑑賞した李監督は、「映画の領域を超えていて、本当に笑える作品です。しかし、今私たちが目にしている戦争や災害というものが誰によってどのようにもたらされているのか、その本質をえぐり出しながら、どこまでも滑稽で笑えつつ、同時に背筋が凍るほど恐ろしいものを見せてくれます。監督の世界観、ディテール一つひとつ、映像、美術、演技に至るまですべてが緻密かつ大胆で力強い。子供の頃から“トム・クルーズ”を観続けてきて、すべての作品を同時代に体験してきましたが、今までどこにもいなかったトムさんがこの『DIGGER/ディガー』にはいました。トムさん、出てましたよね?」と問いかけると、トムは「Bang, bang, bang!」と役柄さながらのセリフで応じ、会場の笑いを誘った。

李監督は「トム・クルーズという人には限界がないのだと、この映画で改めて痛感させられました。とにかく、この巨大な才能を持つお二人のタッグ、映画の歴史を塗り替える作品を目の当たりにして尊敬の念しかありません。観終わった後、誰もが色々語りたくなるはずです」と熱弁。これに対しトムとイニャリトゥ監督も、日本語で「ありがとう」と温かい感謝の言葉を送った。

映画『DIGGER/ディガー』は、2026年10月9日(金)より全国公開。

【本作のファイナル予告映像はこちら】

作品情報

映画『DIGGER/ディガー』

石油採掘会社CEO、大金持ちで傲慢な権力者・ディガー。利益しか頭にない彼の欲深い行動がきっかけで、地球滅亡の大ピンチに!! ディガーは大統領からその尻ぬぐいを命じられ、世界を救うべく立ち上がるが‥‥果たして、彼は地球を救えるのか? そもそもこの男、信用していいのか!?

監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ

出演:トム・クルーズ、リズ・アーメッド、ジョン・グッドマン、ザンドラ・ヒュラー、ジェシー・プレモンス、マイケル・スタールバーグ

配給:東和ピクチャーズ・東宝

© 2026 WBEI and Legendary

2026年10月9日(金) 全国公開

公式サイト digger-movie.jp

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