ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.02 14:01
陸英修(ユク・ヨンス)夫人銃撃事件を扱った映画『暗殺者(たち)』が歴史歪曲(わいきょく)をめぐる論争に巻き込まれる中、韓国映画製作者協会は1日、「作品に参加したという理由だけで制作会社や監督、俳優、スタッフなど個々の制作者に過度な非難が続いている状況について懸念を表する」と明らかにした。
協会はこの日、コメントを出し、「作品に対する批判と評価が事実に基づいて行われ、映画制作に参加した制作会社や監督、俳優、スタッフなどすべての構成員の創作活動も尊重されることを期待する」とした。
協会は「歴史的事件や実在の人物を題材にした作品の場合、観客の観点と解釈によって異なる意見が提起される可能性があり、このような多様な声は尊重されなければならない」と強調した。
続いて「作品の表現と解釈に対する評価は、作品そのものを中心に行われることが望ましいと考える」とし、「作品をめぐる議論が作品に対する評価の範囲を超え、制作会社や監督、俳優、スタッフなど映画制作に参加した個人への攻撃や、確認されていない情報の拡散につながることは、韓国映画の健全な制作環境のためにも望ましくない」と付け加えた。
韓国映画製作者協会は1994年に設立された制作者の協議体で、これまで著作権保護、表現の自由、映画産業の労使間の標準労働契約書などの議題について声を上げてきた。
『暗殺者(たち)』は1974年8月15日の光復節(解放記念日)記念式典で、在日韓国人の文世光(ムン・セグァン)が朴正熙(パク・チョンヒ)大統領を暗殺しようとする過程で、陸英修夫人が銃弾を受けて死亡した事件を扱った。ホ・ジノ監督が演出し、ユ・ヘジンをはじめ、パク・ヘイル、イ・ミンホらが主演として出演した。
事件の背後を追う刑事と記者の物語を描いた同作は、さまざまな疑問をもとに、文世光以外にも銃撃した人物が存在する可能性を提起している。劇中の一部の人物は中央情報部など権力機関が介入した可能性に言及している。
これをめぐり、野党「国民の力」など政界と一部の保守団体からは歴史歪曲だとの批判が出た。
こうした批判はイ・ミンホ、リュ・ヘヨンら出演俳優をはじめ、映画に推薦コメントを寄せた同僚俳優にまで広がり、彼らのソーシャルメディア(SNS)が炎上する騒ぎとなっている。
また、ユ・ヘジンがモデルとして出演したあるファストフードブランドでは、SNSの広告投稿やYouTubeの広告映像に抗議のコメントが相次いだため、現在はコメント投稿機能が閉鎖されている。
