映画「セックス・ピストルズ 破壊の設計図」の監督を務めたアンドレ・レリス(COPYRIGHT (C) Natasha All Rights Reserved.)

【写真】若き日のグレン・マトロック

パンクロックバンド、セックス・ピストルズのすべてを初代ベーシストのグレン・マトロックが語り尽くした本作。マトロックが1989年に発表した回想録が原作となっており、彼のほかギタリストのスティーヴ・ジョーンズ、ドラマーのポール・クックらが証言者として登場する。

約40年前に発表された書籍がこのタイミングで映画化された経緯について、レリスは「私自身、この本が出版された当時に読んでいて、すぐに夢中になりました。それほど印象深い1冊だったので、35年以上経って撮影を始めたときにも本の内容を鮮明に覚えていたほどです」と説明。「ただ映画化を後押ししたのは、間違いなくグレン本人でした。グレンがこの映画への参加を決意した背景には、スティーヴ・ジョーンズが9年前に出版した回想録『ロンリー・ボーイ ア・セックス・ピストル・ストーリー』があるのではないでしょうか。この本は、2022年にダニー・ボイル監督によってドラマシリーズ『セックス・ピストルズ』として映像化されました」と振り返る。

マトロックを「本当に素晴らしい人」と称賛するレリス。「忍耐強く思いやりがあって、誰に対しても気さくに接してくれます。これほど大きな功績を残してきたミュージシャンでありながら、少しも偉ぶったところがありません。それだけでも、彼がどれほど人間的に魅力的な人物なのかがわかります。もちろん物静かで内省的な一面もあります。ふとした瞬間に、さまざまなことに思いをめぐらせているような表情を見せることもあります。でも音楽に対する情熱は本当に圧倒的です」と語る。

映画の出演者の中で特に印象深かった人物については「グレン以外では、特にポール・クックの印象が強く残っています。本当に紳士的で、とても思いやりのある人でした。グレンがバンドを脱退したときのことや、(2代目ベーシストの)シド・ヴィシャスとの思い出、そして1970年代にセックス・ピストルズで過ごした日々を語るうちに、感情が込み上げてしまう場面もありました。そういうときは、一度インタビューを中断し、気持ちを落ち着けてもらう時間が必要になることもありました」と回想。「スティーヴ・ジョーンズは非常に存在感のある人物で、インタビュー中も私たちに鋭く切り返してくる場面が多く、なかなか手強い相手でした」と話した。

レリスは今後手がける作品にも言及。「現在、私たちはジム・モリソンの若き日々を描いた素晴らしい長編映画の資金調達に取り組んでいます。舞台となるのは、彼がロサンゼルスで過ごしていた1965年──ザ・ドアーズに加入する直前の時期です。この物語では、これまでほとんど知られることのなかったジムの人生の一面を描き出します。脚本は、ジム・モリソンの親しい友人であり、彼の詩集の共同執筆者でもあるクレイグ・ストレテが書いた自伝的書籍を原作としています」と明かし、「ドキュメンタリーについて言えば、1990年代に人気を博したヘヴィメタル・バンド、パンテラを題材にした作品をぜひ企画・監督したいと思っています」と述べた。

「セックス・ピストルズ 破壊の設計図」は、本日10月2日より全国で公開。

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