『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日より公開されたが、すでにSNSにはその内容に対する辛辣な批評が少なくない。一方、シリーズを懐かしむ声や、織田裕二演じる青島俊作の帰還を喜ぶ高評価のポストも見受けられる。作品への評価は大きく割れている。
公開2日目に訪れたスクリーンは年配層がほとんどだったが、上映中は随所に笑い声が上がり、上映後は温かい空気に包まれた。ただ、劇中にふんだんに盛り込まれるファンサービス的なシーンと今作の刑事ドラマとしてのおもしろさへの解釈は分かれるようだ。
ココがポイント
シリーズ14年ぶりの新作映画(略)主人公の青島を演じる織田裕二(58)が、本作への愛情と意欲を熱く語る出典:産経新聞 2026/9/18(金)
「深津絵里が出演しないなら観なくてもいい」…映画『踊る大捜査線』最大の弱点出典:現代ビジネス 2026/9/18(金)
【レビュー】『踊る大捜査線 N.E.W.』進化を遂げて再始動 室井との“約束”を胸に青島俊作が走り出す出典:シネマトゥデイ 2026/9/18(金)
【独占】映画『踊る大捜査線』公開前に織田裕二はヘソ曲げて…佐藤二朗主演のスピンオフドラマを制作中止に追い込んだ“真犯人”出典:週刊女性PRIME 2026/9/18(金)
エキスパートの補足・見解
もともと踊るシリーズといえば、前半のコミカル要素が満載の展開から、中盤から後半にかけてのシリアスなサスペンス刑事ドラマへの移調がおもしろさのひとつになっていた。
ところが今作は、コミカルパートが圧倒的に多い。かつての湾岸署の面々のボケと、新キャラクターのツッコミのようなポジションのかけあいのほか、ある3人が揃うシーンはコントそのもの。加えて、個性豊かな旧湾岸署キャラクターが随所でおもしろおかしく映し出される。
感覚的には全体の3分の2ほどをコミカル要素が占める。さらに、シリーズのオマージュや過去作の映像ももりだくさん。それだけファンサービスに寄っている作品であることが、それを喜ぶ層と、刑事ドラマとしてのおもしろさを求める層で、評価が二分している。
確かに、今作の劇中にはこれまでのシリーズの要素が色濃くにじむ。そのぶん今作の“踊る”の人間ドラマとしての物語は薄くなる。そこが一部の層にはファンサービス過剰と感じさせるようだ。
ただ、今作はシリーズ再始動へのプロローグとも捉えることができる。であれば、ここからあの“踊る”が装い新たに戻ってくる。過去とこれからをつなぐ作品でもあるはずだ。そう考えれば納得がいくだろう。
