海の家・ハレル家を手伝いながら夏の海を謳歌していた若者たちが、思いがけずライフセーバーになるという目標に挑むことになり、そこでの友情、恋愛を描いた『ウォーターガーディアンズ』。8月21日(金)公開に先駆け、主演・服部海翔役の森愁斗さん、海翔に対抗意識を燃やす上野颯真役の椿泰我さんにインタビューしました!

ライフセーバーを目指す
男たちの恋と青春の物語

ライフセーバーという目標に向かって真剣に挑む皆さんの姿に胸が熱くなりました。まずは作品のお話を聞かれた時のことから聞かせてください。

森 映画初主演を務めたのですが、聞いた時は「おぉ、主演か…」と嬉しかったですし、プレッシャーも感じつつ、しっかりとみんなで良い作品にできたらいいなという思いになりました。これまでライフセーバーは“海で危ない時に助けてくれる”くらいのイメージしかなかったのですが、実際は想像とはまったく違い、なるまでの道のりも大変ですし、事故が起こらないように気を配るお仕事で、ライフセーバーに対する見方が大きく変わりました。映画を観てくださる方にもその素晴らしさが伝わればいいなと思います。

椿 最初、マネージャーさんから「泳げる?」と聞かれて、この質問からまさかライフセーバーまで話が大きくなるとは思わず、普段どちらかと言うと体を張るバラエティが多いので、僕の回答次第で何かすごいことが起こってしまうと思って、「めちゃめちゃ泳げるわけじゃないですけど、普通には泳げます」くらいの返事をしました(笑)。海難事故や水難事故を題材にした物語はあっても、ライフセーバーの講習の段階から映画にする作品はないなと思ったし、その中で恋模様や男たちの青春など、いろんな要素が描かれている夏にぴったりな青春映画だと思いました。

作品に入る前と一緒に作品を作って変わったお互いの印象を聞かせてください。

森 お互いに名前を知っている程度で、最初に顔合わせをした時にちょっと緊張されている感じだったので“人見知りだろうな”という印象だったのですが、撮影を進めていくうちにちょけたりする姿を見て、明るい方なんだなと印象が変わりました。ちょこちょこキラーワードを出したり、ボケを小出しにするから、僕、笑っちゃうんです。

椿 顔合わせの時、濡れ髪のロン毛で、後ろに流れていたので、“終わった、チャラい陽キャだ”と思ったら、“え、しゃべんないの? 人見知りなの? 頼むよ、僕も人見知りなんだよ〜”って(笑)。ライバルという関係だったのですが、撮影では講習でもレースでも常に一番で、海翔として先頭を走ってくれていたので、その背中にみんながついて行くことができました。

それぞれのキャラクターの魅力を聞かせてください。

森 海翔はパッと見はチャラくてプレイボーイという感じですが、真っ直ぐ自分の芯を持っている男の子で、徐々にライフセーバーの活動の大切さに気づいて心が変わっていく様子も海翔らしいピュアさゆえだと思いますし、真面目な部分を持つバランスが、仲間に愛されてみんながついて行きたいと思う理由だと思います。思い切りの良さの部分は僕も海翔と似ているなと思います。

椿 颯真は本当に嫌なやつなんですよ(笑)。でも物語を観ていくと、実は海翔のことが好きで、ライバルとしてずっと見ているから気になっているんだということもわかります。そこを愛してもらえると嬉しいなと思います。水泳にずっと向き合ってきて、“一番になりたい”と一度決めたものに対して突き進んでいくところは自分に似ているところもあるのかなと思います。

役作りをする上で大変だったことはありましたか?

森 見た目で言うと、撮影に入る3ヶ月ほど前から、とにかくごはんをドカ食いしてジムに通って、体重を6キロくらい増やしました。僕は体重が増えにくい体質なので本当に大変だったのですが、海翔はキャラクター的に見せびらかしたいタイプだと思うので、ムキムキとは言わないまでもある程度細く見えなければいいなと思って、食べて筋トレを頑張りました。

椿 僕は今回唯一明るい髪色だと思うんですが、顔合わせの時に「染められる?」と聞かれて。クランクイン直前までIMP.の単独の主演舞台をやっていて、黒髪にしていたんです。美容師さんには「1年間はキャラ付けで黒髪でいくんで、だいぶ濃い黒を入れてください」と言って、「いいのね?」「大丈夫です!」と言った1ヶ月後に、「すみません、金髪でお願いします」と言ったので、怒られながら染めました(笑)

お互いのお芝居に刺激を受けた部分はありましたか?

森 時間が限られた中で撮影していたので、リハーサルしてすぐにカメラを回す感じだったのですが、椿くんがリハーサルから120%で来てくれたので、僕も雰囲気が掴みやすくて、ぶつかりやすかったです。

椿 颯真が強く海翔にぶつかる時でも、役としてしっかり向き合ってくれて、何度も練習を重ねた後の本番のようなボルテージに一発目から持っていけたので、その妥協のなさみたいなところから、男と男がぶつかり合う泥くささが伝わるんじゃないかと思います。

トレーニングでついに
HPがゼロになった!?

リアルな海での撮影で大変だったことはありますか?

椿 トレーニングのシーンとか“ラン・スイム・ラン”(砂浜を疾走して、海泳して、再度砂浜の疾走を連続して行う、ライフセービングの代表的なトレーニング)とかは、ガチでやっているので、お芝居というよりドキュメンタリーに近い部分があると思います。

森 そうですね。間違いなくあの環境下だったからこそのリアリティや臨場感が出ていると思います。暑い中たくさん走って泳いで、もう汗なのか塩水なのかわからない状態で、一回僕は本当にHPがゼロになりました(笑)

椿 その日は午前中に結構大変なシーンを撮っていて、そこから午後にラン・スイム・ランの海翔が1位になるシーンを撮らないといけなくて。

森 それが一連だったんですよ。

椿 そう、ドローンの撮影もあるからね。1位でゴールした後にHPゼロになっていたので、カッコいいなと思いました。

ほかの共演者の方の体力面だったりで感心したことなどはありますか?

森 砂田(将宏)くんがめっちゃ余裕だったイメージがありますね。

椿 うん。ラン・スイム・ランが終わってもずっとイケメンでした。“ひとりだけサーフィン終わり!?”みたいな。また海が似合うんですよね!

森 ずっとニコニコしていましたね。

椿 郎樹(小西詠斗)に関しては演技なのか本当に体力がないのかわからないくらい、ヘトヘトでしたね! 役作りなのだとしたらめちゃくちゃ上手ですし、リアルなのだとしたら役にぴったりだなと思います。

森 海翔はラン・スイム・ランで1位になる役なので、全力で走っていかないといけないんですが、スタートの前に(小西から)「ごめんな、僕は役だから遅くいくけど。頑張ってね」と言われました(笑)

椿 海翔と郎樹はバディなので、1位でゴールしてもバディの郎樹を迎えに行って、一緒に走るんです。だから実質、海翔はラン・スイム・ラン・スイム・ランしているんですよね。そういう意味でも一番体力を使っていました。

ライフセーバーの仕事の
素晴らしさを知ってほしい

グループ活動をされている同世代のキャストさんが多く集まった現場では、どんな話をされましたか?

椿 実はグループの垣根を超えた話は全然していないんです。ライフセービングの講習を実際に受けに行っているという感覚があって、一度海に出たらその日撮れることを撮り切るという感じだったので、もう休憩するか挑むかのどちらかだったんです。やっと後半になってプロテインの味について話せるようになってきたくらいです(笑)

森 必死でしたね。空き時間はみんなでパンプアップしたりね。

椿 してたね! 海水浴場のシャワーの水がすごく冷たかったので、普段なら「キャー」とか「冷た!」とかなると思うんですけど、ライフセービングの講習に来ているからそんなところでワーキャーしている場合じゃないみたいな覚悟があって、みんなそういう部分はスキップしている感じがありました。

そうだったんですね。撮影に向けて特に力を入れて練習したことなどはありますか?

椿 ボートレスキューが本当に難しくて、講習を受けただけでは全然できなくて。人命救助のボートなので大きくて重いですし、海にボートを入れた瞬間から波に持っていかれるので、ボートの角度を間違えると自分も波にさらわれちゃうんです。ドローン撮影で、ボートを抱えて走って行って、水に入れてポンプして勢いをつけながら進んでいくところはすごく大変でした。これは講習の後もみんな何度も練習していました。

森 海での救助活動は難しかったですね。チューブレスキューも波や浮力がありますし、海の中だから手元が見えない中でフックを引っ掛けて固定して、さらにその人を担いで自分の力で泳ぐので。実際の事故だとどこで、何人が溺れているかもわからない状況で、現場で瞬時に状況判断しないといけないというのは、頭も体力も使う仕事だなと思いました。

泳ぐ練習などはしなくても普通に水泳はできたんですか?

森 一度市民プールみたいなところを探そうとしたんですが、“とりあえずジムに行かないと”と思ってジムに行き、体力作りをすることに精一杯で、気づいたら撮影が始まっていました(笑)

椿 僕も怒涛のスケージュールだったので、泳ぐ練習の時間はなかったのですが、実際海での救助は、練習が何も活かされないまったくの別物だったので、そこがライフセービングの難しいところだなと感じました。

最後に、おふたりの夏の海やプールでの思い出ってありますか?

森 僕は実は水泳とか、水が苦手なんです(笑)。中学生の頃に友だちとみんなでおじいちゃん、おばあちゃんとかがいっぱいいるような近くのプールに泳ぎに行った記憶だけあります。

椿 僕はTOBEに所属して、三宅健さんからIMP.まで全員でハワイに行ったんですが、その時に行った「ウェット アンド ワイルド ハワイ」のウォータースライダーがめちゃくちゃ楽しかったです。海外の方々が200%で楽しんでいるのを見ると、羞恥心とかなくなって日本だったら言わない「フォー!」みたいな声が自然と出るんです(笑)。普段そんな声を出さないようなメンバーも大声ではしゃいでいて、本当に楽しかった思い出です。

今月の特集
森愁斗さん&椿泰我さんと
「恋バナ!恋バナ!恋バナ!」

海翔の積極的な恋のアプローチ、ご自身ならできますか?

森 海翔のアプローチは、僕には絶対に無理ですね! 「よろしくお願いします」と撮影が始まってすぐに壁ドンして「あっちで飲もうよ」みたいなことを言う展開だったので、カメラが回って演じつつも、内心“これで大丈夫なのか?”という不安はありました。

椿 僕たちはきっと人見知り同士なので、“海翔反対派”なんです。だから逆に皆さんに聞きたいです。僕ならあんな入り方をされたら、たとえ良い結果になったとしても、“この人はまたほかの人に同じことをするんじゃないかな”と思っちゃうんですが、もしかすると最初の一歩のスピードが速いからこそ、相手にとって気になる存在にはなれるのかな。

森 自分ができないからこそ、あの瞬発力、見切り発車感がいいなとは思いますね。演じていても海翔ってすごいなと思いましたけど、どっちがいいんでしょう。

自分的にはナンパは無しかなと思います。

森・椿 ですよね!

おふたりが海翔さんの立場だったら、どうやって璃子先生の気を引きますか?

椿 声はかけられないですね。

森 そんな勇気はないです(笑)

ではどんな作戦を取りますか?

森 自分の友だちの中に海翔がいてくれるといいですよね。「お前、行けよ」とか言ってくれそうだし、「俺が行ってくるわ」って言って連れて来てくれるかもしれない。

たしかに。心強いです。

椿 僕が海翔だったら、あの見た目で“チャラい”と思われていることを逆手に取って、何度かお店に通って璃子先生に会って、“何度か出会えているということは運命なんじゃないか”というところで3回目くらいに「いつもいますよね」と話しかけてみます。でもそこで連絡先を聞くと最初から私を狙っていたんだと思われるので、あと2回くらい行った上で、「よく会いますね。もしご迷惑でなければ連絡先とか…」って聞いて、「いやいや、無理だったらいいですよ!」とか言って…ってもうこれ海翔じゃないじゃん! 俺じゃん!(笑)

森 めっちゃ回りくどい!(笑) その子を目的に5回行くのと、普通に自分がフラッと行くのでは違うかもしれない。

椿 あ〜怖いか! じゃあ僕はどうすればいいんですか!(笑)

森 どうさりげなく行けるかですよね。

椿 モテない会話ですみません(笑)

でもきっとそのギャップがいいんだと思います。

森 たしかに、実際の自分ではできないけど役で味わってもらえるというのは面白いかもしれないですね。

この夏は『ウォーターガーディアンズ』を観て、みんな恋がしたくなると思います。

椿 でもね、みんなどんな季節でも恋はしたくなるじゃないですか。夏もしたいし、冬も人肌恋しいとか言いますし。

森 春は暖かくなってきて。

椿 秋は焼き芋が一緒に食べたくなる。

森 恋人と観に行ってもらってもいいですし。

椿 暑い日が続いて、もう外出たくないけど夏は感じたいという時にぴったりな作品になっていると思いますので、友だちやカップル、家族で観に行っていただいて、夏に疲れた日に映画館で最高の夏を味わってほしいなと思います!

映画『ウォーターガーディアンズ』

監督・脚本:瀧川元気出演:森愁斗(BUDDiiS)、田辺桃子、椿泰我(IMP.)、
小西詠斗、砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)、
小泉光咲(原因は自分にある。)、
長野蒼大(VOKSY DAYS)、他配給・宣伝:S・D・P

©映画「ウォーターガーディアンズ」製作委員会

8/21(金)全国公開

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