源氏物語 宮廷ドラマ 近代国家 共産主義

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源氏物語 宮廷ドラマ 近代国家 共産主義

え世界の平和GG鈴木チャンネルでござい ますけれどもえ本日はですねま平安時代の ねお話からするかなという風に思ってまし てでたまたまあのなんて言うんですか今年 えっとNHKはタイガドラマでま紫式部 さんが主人公だっていうねまそういうお話 になっていてまその艇ドラマをねや るってことですよねタイガードラマででも 私あのえっとテレビをね持ってないので NHKの受信料もあの払えないわけなん ですけども えっとだからま見てないんですけれども えまその艇ドラマがね成立するのかって いうのはまホームドラマ的に成立するん だろうと思うんですけどもあのこれ例えば 中国とかあの朝鮮とかのねえ艇ドラマが 権力闘争のドロドロのねあのもう切ったり 張ったりするやつあの人がたくさん死ん だりするやつまああいうのと比べてどうな のかっていうとドラマ的にどうなのかって いうねまそういうようなところは まどうなんでしょうねってこうま思うん ですけれどもあのまそれに伴ってなんか あのネット上でもいろんなあの記事がま出 たりするんですけどもたまたまなんかこう まよくわかんない人のいい加減な記事なん ですけれどもあの現地物語はのヒカル源治 さんがねまもちろん主役主人公なわけです けれど もま藤原の道長がねえヒカのなんかモデル じゃないかみたいなねことがなんか ちょっと書いてあって何言ってんだこいつ とねなんかむかついたのでまここういま そもそも多分現地物語り呼んでないですよ ねそういうことを書く人はねまちゃんと 読んでればそんなこと書かないわけででま 現地物語りのあのおそらくあれですよね 日本の高校とかを出られた方はま極々の あの 断面のね現地物語のまほぼどうでもいい ようなまつまりあのなんて言うんですか 18歳未満の子が読んでも差し使いない ような部分の あのましかもなんて言うんですかねこう 現代の人が読んでもまあまあそんなに 難しくないようなあの理解が及びそうな 薄っぺらいねあの部分をあの取り上げてま それがが高校の古文の教科書とかになんか 乗ってでまそういうのを読まされ るっていうねなんかそういうあのどでも ない体験をされた方がたくさん いらっしゃると思うんですけどもまあれが 現地物語ではもちろんないねあれは現時物 のなんかもうあのカスの方のカスねそう いうところを取り上げてまあのつまり18

歳未満の子が読んでもそんなにあの興奮し たりしないようなまつまりもうつまり紫支 さんとしては全然力入れてないねもうどう でもいいようなところをえ共所に載せて いるのでま現人物そんな面白くないんじゃ ないのってねま思うようにまできてるわけ ですけどもま実際はあのなんて言うんです かね日活ロマンポルノみたいなもんです から現地物語全体がですねうわってねあの もう高校生だったら興奮しちゃうっていう ねそういうようなものであるわけですよね であのま現地物語ま私もですねえま学え これあれですよねあの岩波のま文庫にも 載ってるのでで岩波の文庫本とかだとま 色々との言葉を補ってねあのえこう脇に ちっちゃい文字でこう書いてあるのでま 原文も割と読みやすいっていうかね理解し やすいようにまなってるわけですけどもま それ学生の頃にも1回読んででまそれから もうあのサラリーマンねていうことをやっ てたんですけどまそれも一通り終わって いや暇だなと思ううような時にまもう1回 読んだっっていうね ま記憶がありますけどもでままま何何回 読んでもま結局同じことが書いてあるんで あそんなもんかなとは思いましたけれども あのままあただ2回目読んだ時に えっとそのいろんな描写がですね例えば色 がなんとか色だとかあの音楽がなんとか帳 だとかねこう書いてあるわけですよ万子長 のあのなんとかだったとかねこう書いて あるわけなんですけどまその腸が一体どう いう腸だかわかんないわけですよねなんか メジャーなのかマイナーなのかもよく わかんないしでその色ももうものすごく いろんな種類の色が出てくるんです書いて あるんですけどもま色がわかんないんです よねだからその現地物語読む時にまその色 見本のね見本町だとかまその音楽のねなん とか帳っていうのはこういうやつなんです よとかまあるいはあの踊りもですねあの この舞っていうのはどういうやつなんです よとかやっぱそういうこうなんか参考文献 がちゃんとないとまっ読んでそれほどこう イメージががわかないのでまよろしくない なとまいうことは思いましたけれどもま その ストーリーそのものについてはですねえ 結局これどういうのかっていうことについ て物の哀れについて書いたのじゃみたいな なんかわけのわかんない元通り永さんの 解説をそのままあの え高校生に教えるみたいななんかそんな妙 なことになってんですけどもちゃんと自分 で読まなきゃだめでしょってで自分で感想

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いやそれは大変ですよねってもうそっから もうここのところから現時物語 りっていうのはもうすごいドラマだなって いうねまそういうことがま分かるわけなん ですけどもまそういう風にこうもう あっさりとですね大変なドラマですよって いうことをもう冒頭でもう提示しちゃうっ ていうねもう紫さん大変なまその作家性 って言うんですか ねまそういうことだと思うわけですよねで もとく藤原さんじゃないっていうことは もうダメなんすよね藤原さんじゃないのに 目立っちゃダメですよってところが目立っ ちゃいましたまそういうお母さんでま お母さん長生きしたらまそれそものすごく 苦労したと思いますけどもまあのま まあまあ必然的なのかわかんないですけど もまあっさり若くしてなくなっちゃうと いうことですよねでその息子がヒカル源二 なわけですけれどもまこれがまた何やらせ ても素晴らしいわけですよねイケメンだし シュっとしててでま大りも上手ねあの楽器 やらしても上手だしでその学問やらしても なんかめっちゃできるっていうねもう何 から何までできるスーパースターなわけ ですよところがねこのスーパースターなの にお母さんは何者かというと糸やごなき じゃなかったっていうことですからまこれ 藤原ご一問ではございませんでしたって ことですよねまお父さんはもちろん天皇 ですからまそれはそれであのいいんです けどももうさんの問題じゃないですよこれ ねお母さんの問題ですからでお母さんが 藤原じゃないですっていうねまそういう もう宿命を背負ったあの男はですねあの もうどこまで行ってもいじめ抜かれて出世 もできないしでまこの方ねあのもう現地 物語の中でえ妻にね流されてしまったと いうねかわいそうだなっていうことがあっ てでまもう物語がどんどん進んでいくと もうじゃもう1回ぐらい流そうみたいなね 村さん考えて明にまで流しちゃうっていう ね今度は明にまで流されましたっていうね もう本当にろでもない生き方ですよねもう 左遷されるあの人生でまそういうその有能 でもう何やらしてもできるのにやらせて もらえないねであのま一応ライバル東野 中将みたいな人を出してきてまその人の方 はま何やらしてもヒルジ全然ダメなんです けどもまだけどもあの現さんよりも どんどん出世していくっていうねまそれは 当然ですよね藤原さんですからだから相手 藤原さんのご一問の方がまどガンガン出世 するのにあのそうじゃない人はもうどん だけ苦労するかっていうねもう非常にこの

いじめ抜かれるそういうあの物語それがま 現地物語というもののストーリーですよね これま道さんがま愛読者なわけですけども ほら道道長さんはこのヒカル源二見てざ見 やがれってねもう本当 にまこれは楽しいですよねあのま道さん 本人は あのまなんて言うんですかねま藤原のご 一文なわけですけどもまそん中でもなんか あのすげえ優秀なわけでもなくまあのなん そんなに未来を期待されていたわけででも なくまあま対しことないわけですよねあの ミド関白機っていう日記が今でも残って るってのはこれはすごいことですけどもま あの当時のあの道長が書いたものがね書い た通りにちゃんと残ってるわけです今でも ねでまもちろん あの男性ですからというかまその藤家のま その日記というのもまある意味で言うと あの公文章みたいなもんですからまそ もちろんあの中国語で書くわ看聞という ものでね書くわけですけれどもまそのミド カパ期をまこう今の人がこう見たらね勘文 としてもなんかめちゃめちゃあのダメじゃ んってねこれ意味はよくわからんじゃんっ ていうねま全然あの学力がないわけですよ ね半分ちゃんと作分する能力もないまそれ が道長だっていうことがもう今の世にも バレてしまうっていうまそういうことに なってしまっててまあのあの村四さんは 看聞もかけたっていう話なんででま お父さんから怒られるっていうね看聞 なんか書くんじゃないってねあの怒られ ちゃうわけですけどもま多分紫さんの方が 道長よりもあの看聞もし欠かせたとしても ね上手だったんじゃないかなと私は思うん ですけれどもま道長はねもう全然ダメです よで学力もないですよねでまそういう人な んだけどま権力闘争ね藤原内部の権力闘争 に勝ち抜いてまあダジ大臣とかそういう ものになっていくというそういうそれが 事実ですね表の部分リアルな部分は道長 さんがどんどん出世していくよっていう リアルな部分があってまちょうどその裏側 にあの現地物語というフィクションの世界 があってそのフィクションの世界ではどう なるかって言うともうめちゃめちゃ有能 イケメンかっこいいスーパースターの ヒカル源治がただただ一点そのお母さんが ですねね糸やごなききじゃなかったって いうね藤原じゃなかったというそのただ1 つのお点のために人生本当に苦労してい くっていうねでも最後もこんな人生生きて てもしょうがないってねあのもう魅力の 慈悲にすがってまあのあの世でなんとかね

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守りするということになるわけ ですでまお守りすると言いながらですよ あのじゃあ皇室皇帝に あの日本の富が全部集まるってねま量性は ももそうじゃないですかあのやれまこれ 日本史でも習うわけですけど高知公民団と か言って所用長だとか言ってですねあの 日本国中の人はあの税金出出せよとま税金 と言ったって基本的には米ですけどもま米 出すとであるいは要腸ですからコメ出す だけじゃなくて労働力も提供しなさいよと こういうね公共工事があるのではお前らは これやれみたいなね労働力も提供するで あるいは蝶っていうのがでまその米じゃ なくてもここの地方では赤いもの取れるよ ねっていうねそういうあのま え地方の特産物みたいなをねあの作っても 作ってもみんな税金に捉えていくっていう そういう所用長みたいなことで全部そう いう日本のというかこう国家の富がま全部 その宮てに集まるっていうねそれがま中国 の王朝でもそうだし朝鮮の王朝でもそう だったんだけどじゃあ日本はどうだったの かって言うとま一応建前はそうだっていう 風にするんですよね建前はそうだという風 にするでそれ誰がしたのかっていうところ から始まるんですけどもまそもそもそう いう制度日本のねあの急てがあの日本国と いうその国家をえ支配するというそういう あの制度作りねこれをしたのがそもそも 皇帝が自らしたわけではなくてえこれは あのそういう制度がきちんと整備されるの が自党天皇の頃でま自党女帝ですね自党 天皇の頃ででそういったあの制度作りを やったのはま自党天皇のコンサルタントを やっていた藤原の不仁という人でござい ますとまこういう構造になっているわけ ですで藤原の不仁さんがままこの人は おそらく中国朝鮮のあの艇の制度というの にま非常に詳しいというねでま従って日本 国の制度というのをえ設計する時にま彼が コンサルとしてま日本の国の制度というの はま中国朝鮮と大変よく似た形のえ実量 制度ねこういうものを持ち込んだわけです けれども持ち込みつつもリスル制度を ちゃんと完成させなかったでなんで完成さ せないのかって言うとま自分自らのね藤原 一文がえなんかうまいことできるように 制度設計を制度の抜け穴をちゃんと作っ たってことだと思いますねで本来ならば あの実量制度ですから日本国中高地公民な のでえっと全部があの皇室ねえ艇の あの権力の元にありまみんな税金はね急て にあの所用庁で収めなきゃいけないわけ じゃないですかでところがあの藤原系は

結局どういうことをするかって言うとあの その天皇のためにまいろんなポジション 役所にポジションがあるわけですけどもま そういう役人に藤原ご一問の方々がまなっ ていくわけですまそれ以外にももちろん 違うファミリーのいろんなあの有力な ファミリーいっぱいいたわけですからそう いう人たちがえ [音楽] そのま艇のねまそのに必要な公務員ね つまり公務員のえ高級官僚になっていく わけですでじゃあ高級官僚になっていくん だですけれどもそれはあのえ皇帝からです ね何かしかのえっと例えばそのどっかの 地方にえお前は行けと言ってその地方の 税金を全部自分が取ってまあの中央にも 送るけれども私服もこやすというようなの がまこれ中国朝鮮のま基本的なパターン ですよねまつまり地方官になると儲かる っていうねまそういうことになっていたん ですけどもなんと日本のあの場合はどう なってるかって言うとま確かに地方官も いるわけですよあのなんとかの神ってね あの武蔵の神ね出羽の神なんちゃらまそう いう地方官がいるわけですけども地方官が 実際に地方に行ってあのがっつりあの税金 集めてえ自分の私服も超えるようになった かっていうとまそんなことないんですね 日本の場合はでそもそも地方間であの地方 に行くのは割と火球の人たちですねそのま あのえなんとか上1位とか2位とか色々と あるわけですけどもなんか結構火球の人 たちが地方官になっていて地方官そんなに パワーがないんですねでじゃあ上位の方の 人たちは地方に行かずにどうやってその 自分の富を蓄えるのかっていうことになる とこれ消炎というのを持つことがができ ますよという風な制度設計にしちゃうわけ ですね藤原さんは少年は何かって言と私有 ちなので高知公民とは外れてるとでこれは あの国のために私は仕事するんだから私の あのためのね財産があってもいいでしょっ ても財産っていうのは結局は土地ですから でここのここは私です藤原のなんとかさん の私地ですっていう少年っていうものを 作っていきますでそれ高知公民の例外に なっちゃうわけですよねでその例外でるが もうどんどんどんどん増えていくとまその 藤原さんもねあの一族がどんどん数が増え ますからそれでいろんな約束についていく たびにま その報酬としてですね土地をもらってそれ が高地公民から外れていくえ仕打ちになっ ていくとで自分たちはそこので取れるコメ をまいくらでもえ使う個人のために使う

ことができるという仕組みになってしまい ましたとまいうことですよねでまそれ貴族 だけじゃなくてお寺さんとか神社さんも そういうような私有地を持つようになる わけですだこれま自社が持つ少年という 言い方なんでしょうかねまそういうことに もなっていくわけですよでそれでま あのそれぞれのねえま伊勢神宮とかですね まそういったところあるいはえま日山 なんかもそうでしょうけどもお寺とか え神社がですねまそそれ相当の田房を広い たくさんの田房を持ってまそこそれは高知 公民とは外れていくということで結局日本 の天皇はあんまりその あの税金が上がってこないわけですで税金 集めるための地方官っていうのは火九の 貴族なんででその人たちがあのその少年ね ここは少年なのかねそれとも国のの土地な のかでね揉めたりするとその消炎持ってる 人が自分より暗いの高い貴族だったりする とお前何言ってんだよてねここは俺ん土地 なんだよ国の土地じゃねえよとか言って あの偉い方の貴族に言われちゃうとあすい ませしたごめんなさいとか言ってあの尻尾 を巻いて逃げちゃうみたいなまそんなこと になってますから天皇系はそんなにあの 税金集めらんないっていう ねま非常に残念なことになってしまってま 藤原一族の方があのたくさんあの富をあの 持ってるっていうそういうことになって しまうっていうのが日本の特徴ですよねで まそういう その中国朝鮮の場合は王朝がずっとこう 近代の直前までずっと続いてくるのでもう そういう構造が変わらないんですねでとこ 日本の場合はその高地公民のあのつまり その皇帝がですね富をもう莫大な富を全部 集中して持つみたいなことが初めから なんか抜け穴だらけになっててまやれ藤が いっぱい取っちゃったりまそういうこう あのえ民間にですね財産がすごく流れ ちゃってあの天皇にはそんなに富が集中し ないっていうねま残念ながらそういう状態 でえあったとでそのままえその少年という ものがどんどん増えてい てでまそういうことになるわけですけども これま日本史で皆さんもご存知なわけです けれども あのどうなっていくのかっていうとその うち武士というのが出てくるようになり ますという話なんですねで武士って何で すかてことなんですけれどもこれはつまり 今のヒカル源二のようなね立場の人がこう いるわけじゃないですかでまあの天皇の 直系ですからま身分は全然ま悪いわけじゃ

ないんですけどもま何しろ藤原のご一問で はないみたいなねまそんなことになると まあ大体そんなじゃあ少年といったって そんなにたくさんもらえないんですよねで まそうやってこうなんかあの敷いたげられ てえ追いやられていくみたいなことになっ ていきましてでそういう人たちがあの本来 えその天皇のね落ち筋なんだけどもえその 九中の中に入らないでその地方にいるで そういう人たちがどんどんどんどん溜まっ ていってま武子階級というものを作って いくわけ ですでまその武子階級の中でえまこの藤原 県藤原ご一問から見てま非常に問題だった 事件ってのがあってそれはその武士の中に あの兵士というのがねいましてあの特に平 の清盛というのがあのとんでもない リーダーが出てきましてで平の木森さんは ま多分発想としてはそんなに変わった発想 ではないんだと思うんですけどもま中央で ですね藤原さんのご一文がまずっとこう偉 そうにしてるんで俺もあれやりたいってね ま多分思って藤原さんがやってたのと同じ ことをあの清森はやろうとするっていう ことですまそれで結局その役職につきつつ ま自分の娘をですね天皇の嫁にしてでその 自分の娘が産んだ子を天皇のくいにつけて いくこれつまり藤原さんの流儀ですよねで そういうことは藤原さんのご一問がずっと 長年やってきたのに今度は清森がそれと 同じことをやろうとしたていうことでもう この藤原ご一問がめちゃめちゃ起こりまし てもうもう兵家は絶対つすっていうねま そういうことになるわけですでこれはもう つまり今イスラエルがあのハマスは絶対つ すっていうのと同じようなもんでもう兵士 は絶対許さんっていうのことにまなるわけ ですでそうやまとは言っても藤原さん大体 あのえ軍事力持ってないのでいやどうし ようってなっちゃってとにかく平形を追悼 しろっていうねであの平形潰してくれたら もうすごいいいことあるよみたいなこと 言ってその武士の中でま反平気勢力をね 集めるわけですでそうするとまあの1番 そん中でえ武幸があったのが現地の皆さん ですよねで結局基礎吉中であるとか源の吉 であるとかまそういったねあの部将を 引き連れたあの現地一問が兵をつすって いうことに成功をしていくという物語だな のはま兵の物語とかをお読みになった皆 さんはよくお分かれと思いますそれでま 兵器はもうとにかくあのもう誰1人あの 生きて残すなみたいなことになっちゃ ちゃうのでま兵器の人たちはもう本当に 壊滅的にやられていくということですよね

で山の中に逃げてあの兵兵家のま落ち武者 みたいのがねブラ小さなあの人をざと離れ たところでこっそり生きていくみたいな ことになっていくじゃないですかでまそう やってこう兵士をまやっつけていくわけ ですけどもじゃあそのやっつけた方の現時 のトップリーダーは何者かって言と本の 義友という人ですとまいうことになって じゃあ源の友さんに一体じゃ何をやったら いいのかっていうことになるわけじゃない ですかで源のよ友が何を要求したのかって 言うとなんと自党というものををあの俺に 任命させてくれっていうまそういう話に なるわけですで自党って何かって言とその 主演ですねでこれ証言をもたくさん貴族の 皆さん持ってるわけだけどま皆さんあの 貴族の皆さん自分でその現場行ってなんだ かんだあの示してるわけではありません ずっと京都にいますからでその少年のあの 現地のえまマネージャーをねやる人が必要 なので現地のマネージャーってのはこれ 自党というわけですでその自党というのは 全部俺のところの古文に全部自党やら せろっていうのがあのよ友の命令というか 要求ででいよっていうことになってその 日本の少年のえその管理者ですね現場管理 者っていうのは全部よ友の部下が管理者を やる権利を持つというまそういう利権です ねまそれを義友さんは獲得しましたそれが 1185年ですでま今なんかそれを思って 鎌倉幕府のスタートが1185年だって いう話になってるわけですまただま今の 日本なんか今の教科書は1185年にし ましたっていうことなんだけどちょっと私 は異論があってあんまりそれたよろしく ないなとは思ってますでつまり自党をその 任命する権利をま利権として持ちまし たってまそれはそれでいいんですけどもま それにしてもじゃあ寄りとっていう人は 一体何者なのってねそれだけの権力を持つ 寄りとさんは一体何なのってねあのま言っ てみればこうヤザの大親分みたいなねそう いうポジションなわけですけどもそれあの え公権力と言んですかね国の権力の中で なんか付けはどういう位置付けなんです すかっていうまヤザの 大親寺みたいなことをあのやりかねないの で寄りとをどうするかどういう風にあの 処遇するのかっていうのはま結構揉める わけですけども1192年にじゃあ誠意 大将軍ってってことでいかがでしょうって ことでまようやく話がまとまるということ で義友という個人の処遇ね身分というか 役職が正式に決定するのが1192年です ね聖大将軍に任命されましたとだからま

これがあの鎌倉時代のスタートだっていう 風にま私ら子供の頃はそういう風に学校で 習ってたわけですけどもいやまま私はそれ 正しいと思うのでまあ1192年でいいん じゃねってねま私は思ってましてま最近の 教科者は1185年だつってんですけども いや私は92年の方がより妥当だと思って おりますとまいうことですままあまあそれ すませことで論争しててもしょうがないん ですけどもまそういうことでえっと鎌倉 時代ってのが始まりますでま現時っていう のはあのその国の権力ね艇の権力との関係 で言うと艇の方が偉くてま初戦 その天皇からえ正意対象軍として任命され たのがまあ将軍であるとねま将軍であると か誠大将軍ですから大将軍があの幕府を やるとまいうことにまなってそれがずっと まえ徳川に至る道筋になっていくわけです ねでじゃあその日本の統治者は一体誰なの かね天皇 の国なのかそれとも将軍の国なのかって いうのは問題になるわけですけども ま正直なところはどちらでもないってとこ だと思いますで徳川時代の非常にあの 面白いところは えこの各反っていうのをね作るわけですで 日本国内にあの班ま大様がいて半っていう のができるわけですけども大体300個 ぐらいできるわけですよね日本がが300 個ぐらいに分かれててまそれぞれにそのの 殿様がその自分の領地はあの え支配していくとまいうことですからま 日本のあのトップっていうのがまある意味 で言うと300人はいましたっていうこと にはなるわけですね地域地域でそのトップ が決まっていてでじゃあ将軍とその殿様と の関係はま殿様がねあのちょっとうまい ことでなんかしくじるとまその殿さも 取り替えちゃうみたいなことになるわけ ですねで例えばまあの年ね税金取るわけ ですけどもその殿様好き勝手にま例えば5 校5民っていうので取りますとあのつまり 税金5割であの本人にはあの残りの5割 っていうねまそういうようなま今もうあれ じゃないですか所得税でまめちゃめちゃお 金所得の高い方ってま半分近く所得税取ら れちゃってると思思うんですけどもまそれ ぐらいの勢いでま取るじゃないですかどこ のね殿様もでまただあのやっぱり基金だと かいろんなことになっていやそんなに捉え ちゃ叶いませんみたいなことになってで いやそんな叶いませんだったって俺だって 金必要なんだよって言って大ての様とあの 100勝でお互いに揉めるってことがよく あってで100勝1期っての方が起こる

わけですよねでまそうなっちゃうとあのま とんでもないで事態のができなくなっ ちゃうとあのもう殿様首みたいなことに なっていくみたいなことがまよくあ るっていうことであり ますでまそん中で えっとま徳川さんも自分の土地ってのは 持ってるっていうことですよねでこれ天領 っていう言い方をするんですけどもあの これえっとこれはま多分関東地方の人が あの将軍が持ってるあの領地ね田んぼ領地 のことを天領っていう風に言ったんだと 思うですけどもま本来天領はあの天皇さん が持ってる天使様が持ってる領地が天領な のであってま本学術的に正しいのはあの 将軍が持ってる方はま幕僚っていうわけ ですね幕府の領地で幕僚っていうわけなん ですけどもま関東の人はまあの天皇の直轄 師っていうものをほとんど見たことないの であの将軍のあの直轄師のことを天領と 言ってたっていうねそういう歴史的なこと があるのでま天領っていうわけですけれど もまここでまた余計なことを言うとあの 埼玉県っていう県があって飛んで埼玉って いうま映画もあるわけですけどもま埼玉県 ってのはまた面白いところ であの特徴がないと言われるわけですよね でま埼玉の人ってのはなんか非常に おっとりしてましてまあんまりそのなんて 言うんですかねあのガツガツしてないと でなんかあの例えば山梨の人だったらねま 府の人ならえ府商人としてねあの頑張ると ビジネスすげえ頑張るみたいなことある わけですけどもま埼玉の方があのその武蔵 の商人としてねなんかもう金儲けたとか そういう話はまほぼほぼないんです ねでま武蔵の国というんですか埼玉の人は ま非常にのほほんとしてましてあんまり ガツガツしないとでなんでかって言うとま あの辺りはほぼほぼあのもうあの え江戸に江戸城があって将軍がお住まいで まその埼玉辺りはバックヤードですからま 天領が多いわけですよねでま あの将軍は時々あの日光にねあの行くわけ ですけどあの新君康光が祀られてますから でまあ日光に行く途中の道ってのはまこれ どっかのあの殿様の班どっかの班のどっか の殿様の敷地をあちょっとごめんよ行く よってそんな風に行くわけじゃなくてもう 全部えっと江戸からあの日光までねあの辺 の土地は全部将軍様のえプライベートな 土地でしょうね天領で繋がってたと思い ますでまそういうそのえ途中にある埼玉の 方々はま天領ですからあのどれぐらいの あの自衛負担かって言うとこれま大体言わ

れてるのはえ2項8民ぐらいだったって いうんですねだ税金とま持ってかれるコメ はま収穫の2割ぐらいで住んでてまあとは 全部自分たちで使えるようになっていまし たということでま結局あの埼玉の人がなん であのおっとりしててあんまりあの ガツガツしないかって言うとまあのそんな に困んないからっていうことですよねま ほとんど一期が起こったという形跡もない と思いますま税金取られませんからま将軍 系あの大体400万国の国だがあったって いうわけですけどもまそんなに将軍系で あの米をたくさん食べる人そんないない わけですで爆神といったって大体あの みんなあの殿様をねえ読んできてあの産金 交代させてまそこであの殿様にあの仕事さ せてるわけですからま実際は殿様が直接 やるわけじゃなくて殿様が連れてきてる あのケがやるわけですけれどもまそういう ことでま言ってみればただでねあの自分の あの従業員を使えるような経営者だって いうことですよね将軍はみんなあの えその殿様どもにねあの人事して殿様ども にやらせればいいわけです からでそそそんなにあの米たくさん食わ なくても済むんですけどもま広大な土地を 持ってるとまいうわけですでちなみにです ねあの徳川の時にまこの領地をやるよって ここはあの5万国だよとかまここはあの 10万国だよとかまいう風にこうねま 言えるわけですけどもまそれはなんでその 土地が直に国高にその換算できるかって 言うとこれはもう大変な豊富秀吉さんの あの功績ですよね秀吉さんが対抗検地って いうのをちゃんとや解いてくれましたから ま日本国中のどこの土地ではどれぐらい 田んぼがあってで理論上ですけどもあの米 が毎年これだけできますよっていうことが もうそういうこう統計上のデータがですね 日本国中でどこの土地では南国の米取れる もうそういうデータがバシッと揃えていた それ揃えたのはあの対抗秀吉さんですから 対抗検地をやってですねやっぱり秀吉さん は大変なもんですよねまそういうことを やってでそういうデータもちゃんと秀吉 さんから受けとついであの徳川はあのその 領地をま誰かにあげる時にはいこれあの 13万国だからとか言ってねこうあげる わけですけどもまそれはなんでなんでその 土13万国なのかって言とま秀吉さんが ちゃんとデータを作ってくれましたからま そのデータに基づくとまここ13万国の 理論地はそうだよってことねまはっきりし てるということにまなるわけですでまそう いうことでま日本国中が大体300ぐらい

のあの反に分かれるってことですよね今 日本の衆議院もあの小鮮局が300ぐらい になってるわけですけどもま大体そういう ことなんだと思いますよねあのだからま そういう小さい単位であの行政というのは もうきっちり行われていたとまいうことで あってそれがまつい最近まで立 rather性でもう中央のあの皇帝が 全部その国のまあなんて言うんですかね税 権を全部持っていてまその税を実際に実務 でやる地方の地方官がですねあのやりたい 放題兼ねとっていくっていうそういう 仕組みが中国朝鮮ではもうつい最近まで あったのにも関わらず日本には最初から そういう立量性っていうのは抜け穴だらけ でやれ藤原さんだとかいろんな人たちがい たといういうことでありでそのうちにこの 貴族の人たちもまだんだんその土地を持っ てたのに省en持ってたのにえ不在事主に なってしまってでそれも武士に全部結局は 取られてしまってでま最終的にはあの検地 というのをされてしまってもうなんかあの 所詮このね土地を現場で土地を管理してる やつがあのの物なんだってことになってま 結局少年も全部召し上げられてしまうよう な結果にまなってしまったのがあのま対抗 検地でありえ徳川時代であるということだ と思いますでまその後あの今度天皇側の 巻き返してのがあってま明治維新をやる わけですけれどもまところがじゃあその時 にえっと王朝のねあのその実量性があの 復活するかっていうとそんなことはござい ませんでしたとで結局明治政府はどうなっ たのかって言うと近代国家になっちゃう わけですよね近代国家ってのは一体何 かっていうことなんですけどもままこれは 例えば大久保俊道さんの考え方によれば プロイみたいな国を作ろうということです よねまあの明治天皇はあのウィルヘルム 皇帝みたいなもんでえっと自分はえ ビスマルクになろうみたいに彼を考える わけですでそうやってその国王がま政治の 実験は握るんですけども土地は全部国王の ものていうことにはならないですよねあの その近代国家の場場にまそういうことでま あの徳川の後にま近代国家の日本になって しまったので結局その王朝の実量制度って いうものがまちゃんと機能した100% フルに機能した時代ってま結局日本の場合 にはなかったっていうことだと私は思うん ですねだからまその法権性は近代になるの に割と簡単だったのにま実量性からこれを 近代国家にするっていうのはほぼほぼもう 難しいで従って中国もあの一旦中華民国と いうのを孫文さんとかが作るんですけども

結局まそれま日本の邪魔が入って日本の 陸軍でと戦わなきゃいけなくなっちゃった からまちゃんと行政できなかったわけです けどもま中華自民強国というものになって しまいましたで中国共産党のあの世界は 結構実量性とま結構そっくりなところがが あってまそういう意味で共産主義っていう のと王朝の実量性と共産主義は めちゃめちゃ相性が良かったで実はロシア もそういうところがあってあの皇帝があの 日本日本じゃないロシアの国中のなんか こうえに対して一定の権利を持ってる みたいなねでこうロシアの富を全部皇帝が 集めるみたいなことがあったのでまそれを ひっくり返したらあのソ連という国になり いましたっていうねま意外とそこがあの 相性が良かったっていうねあの実量性と 共産主義は意外と相性がいいっていうま そういうことが面白いところであってで やっぱり西ヨーロッパとか日本っていうの はまそういう立rather性がちゃんと あの成立しなかったのでまあの近代国家に まなっちゃったっていうねまそういう ところがあるんじゃないかなということで ま今日はなんかあのね平安時代の話をして たらなんかあの共産の話にまで至るという ねまそういうことでございましたけれども まあの本日はこれにて終了ですそれでは皆 さんごきげん よう

源氏物語は、「いとやんごとなききはにはあら」ぬのに「すぐれてときめきたまふ」という非常な矛盾をはらんだ女性から生まれた超イケメンスーパースターが主人公になっているフィクションである。

実際の現実はどうなっていたかというと、大して目立った才能もなく、期待もされていなかった藤原道長が出世街道を驀進するわけだが、その裏では、母親がいとやんごとなききは(=藤原氏)ではなかった、というそれだけの理由で、超有能なのに出世はかなわず、須磨に流され、それだけでは済まず、今度は明石にまで流される、という悲劇性を中心に据えた物語を紫式部は書いたのであり、愛読者であった道長は光源氏が苦しめば苦しむほど、快感に浸ったことであろう。

日本の律令制が具体的にはじまるのは持統帝の時であり、その制度設計を担当したコンサルタントは藤原不比等だった。そして、不比等の設計した律令制度にははじめから抜け穴があり、天皇は建前上は日本国中から租庸調のかたちで徴税する権能を有していたものの、有力な貴族は朝廷で高位の役職に従事する見返りとして私有地を持つことが認められた。これが荘園であり、荘園の所有は有力貴族の他、寺や神社にも認められることになった。

さらに地元民たちは、公地公民という制度に入るよりも、自分の土地を荘園に寄進することを積極的に行うことができた。これは単に名目だけの寄進であり、わずかの手数料を支払って、自分が租庸調などの「国民の義務」から免除されることを狙った行為である。

かくして、中国や朝鮮の皇帝たちが科挙といった試験によって優秀な人材を国中から募り、彼らを地方官に任命して各地の富を収奪したのに対し、日本で地方官(△△守)に任命されたのは下級の貴族ばかりであったから、彼らは荘園の所有者である上級貴族や有力寺社に対抗する力もなく、結果的に日本の天皇は中国や朝鮮の皇帝たちとは異なり、国家の富を独占するほどの蓄財をすることができなかった。

上級貴族の対抗勢力になったのは、光源氏のような父方は天皇であったとしても母方が有力な一門ではなかったような人々で、彼らは都落ちして地方に下り、武装して武士団を結成するようになった。こうして武士団が結成されると、その頭領として平清盛が成り上がり、宮中の階位を駆け上がっただけでなく、娘を天皇の后に輿入れして、孫を天皇位に付ける、という藤原氏が独占していたポジションを得ようとした。

藤原勢は当然怒り心頭に発し、平家追討を迫り、彼ら自身には武力がないので、平家に対抗できる武士団を糾合して平家をつぶすことに成功する。かくして平家は追われ、勝った源頼朝に何を与えるかが重要問題となる。自分の部下に経済的な利権を与える必要のあった頼朝は、荘園の管理者たる地頭の任命権を要求して、1185年にそれを得る。地頭になった侍たちは、任地の徴税権を得たから、荘園内で富の配分にあずかることになった。頼朝自身を公権力の中にどう位置付けるかは難問であったが、1192年に彼を征夷大将軍に任命する、ということで、この難問は解決される。

徳川時代は、日本に300前後の藩が誕生した時代である。日本の地方色はこの時に発達する。そして天皇が再び政治の中枢に復帰したのが明治維新であるが、この時、日本は律令制ではなく、近代国家になることを選択する。すなわち、国民は公地公民ではなく、一定の人権を持った国民になったのである。

律令的な皇帝に富が集中するような王朝は、ロシアでも、中国でも、朝鮮北部でも共産主義に取って替わられた。皇帝と上級貴族が国家の富を独占する政体が、共産党が国家の富と権力を独占する形態に進化を遂げたのは、極めて興味深い歴史的な現実である。

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